海外ジャーナルクラブ
1ヶ月前

Pedersenらは再発性Ta低悪性度膀胱腫瘍を対象に、 外来での膀胱腫瘍レーザー凝固療法 (PC-BT)と標準治療である経尿道的膀胱腫瘍切除術 (TUR-BT) を無作為化比較試験で検討した。 その結果、 12ヵ月無再発生存期間 (RFS) においてPC-BTはTUR-BTに対して非劣性であった。 試験結果はThe Journal of Urologyに発表された。
PC-BTおよびTUR-BTはいずれも、 初回のサーベイランス膀胱鏡検査を含めて青色光フォトダイナミック診断を用いて実施されたが、 本手法は外来で行われる軟性膀胱鏡検査では通常利用されていない点がlimitationです。
Ta低悪性度膀胱腫瘍は新規膀胱がんの約45%を占め、 進行リスクは低い一方で再発率が高いことが知られている。
従来治療であるTUR-BTは患者負担や医療コストが課題とされている。 外来PC-BTは有効性、 安全性と忍容性が示されているものの、長期成績は十分に検証されていなかった。
本研究は2016~22年にデンマークで実施された前向き無作為化比較試験である。 再発性Ta低悪性度膀胱腫瘍の患者300例が登録され、 局所麻酔下でのPC-BTと、 全身麻酔下でのTUR-BTが比較された。
主要評価項目は12ヵ月RFSで、 副次評価項目は長期RFSおよび病期進行であった。
主要評価項目である12ヵ月RFSは、PC-BT群で43.5%、 TUR-BT群で43.0%であり、 群間差は-0.5%であった。 片側95%CI上限は12%で、 事前に設定された非劣性マージン15%を満たした。
追跡期間中央値47.9ヵ月の長期解析においても、 RFSは両群間で有意差を認めなかった (p=0.25)。 病期進行は各群1例ずつであった。
著者らは 「外来PC-BTは12ヵ月RFSにおいてTUR-BTに対して非劣性であり、 安全かつ効率的な再発性Ta低悪性度膀胱腫瘍の治療である」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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