海外ジャーナルクラブ
23時間前
Kosiborodらは、 駆出率の低下した心不全 (HFrEF) 患者を対象に、 ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬 (MRA) 使用の最適化を目的としたジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム (SZC) の有用性を二重盲検無作為化試験REALIZE-Kで検討した*。 その結果、 主要評価項目としたスピロノラクトンの至適使用 (スピロノラクトン25mg/日以上の継続で血清K値を正常範囲内に維持、 かつ高K血症に対する救援療法不要) の達成率は、 SZC群の方がプラセボ群より良好であった (71% vs 36%、 OR 4.45、 95%CI 2.89~6.86、 p<0.001)。 各群の有害事象 (64% vs 63%) と重篤な有害事象 (23% vs 22%) の発現率はほぼ同じであったが、 心血管死亡と心不全悪化の複合はSZC群の方がプラセボ群より多かった (11% vs 3%、 log-rank検定の名目上のp=0.034)。
Sodium Zirconium Cyclosilicate for Management of Hyperkalemia During Spironolactone Optimization in Patients with Heart Failure. J Am Coll Cardiol. 2024 Nov 15. Online ahead of print. PMID: 39566872
ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬を投与し続けるためにロケルマを併用するという斬新なアイデアです。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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