海外ジャーナルクラブ
4ヶ月前

Aymonらは、 関節リウマチ (RA) 患者において、 JAK阻害薬、 TNFα阻害薬、 およびその他の生物学的製剤治療による主要心血管有害事象 (MACE) 発生率を実臨床集団において評価した。 JAK-pot共同研究参加患者5万1,233例における828件のMACEを解析した結果、 JAK阻害薬の治療開始2年間でのMACE発生率は7.0件/1,000人年であり、 TNFα阻害薬とは同等のリスクであった。 試験結果はArthritis Rheumatol誌に発表された。
心血管イベントの統一を試みたものの、 各レジストリ間での報告方法 (MedDRA、 ICDコード、 自由記載など) の違いが残存している可能性があり、 limitationとして挙げられます。
関節リウマチ (RA) 患者において、 JAK阻害薬と、 TNFα阻害薬、 およびその他の作用機序の生物学的製剤 (bDMARD-OMA) による治療について、 治療関連の主要心血管有害事象 (MACE) 発生率を多国籍の実臨床集団において評価する。
JAK-pot共同研究に参加した15のレジストリのRA患者を対象とした。 MACE発生率は、 MACE発生件数25件以上のレジストリにおける国別推定値をメタ解析により統合するレジストリ内解析と、 個人データの統合解析の2つの手法で解析した。 複数の治療コースを考慮し、 調整済み線形混合ポアソン回帰モデルを用いて、 治療群間のMACE発生率比 (IRR) を算出した。
本研究の解析には、 7万3,008件の治療コース (JAK阻害薬 : 1万6,417件、 TNFα阻害薬 : 3万5,373件、 bDMARD-OMA : 2万1,218件) と、 5万1,233例の患者における828件のMACEが含まれた。 追跡期間は1.3年 (中央値) であり、 大半は治療開始から2年以内であった。
MACE発生率は、 以下の通りであった。
TNFα阻害薬と比較して、 JAK阻害薬のMACE発生率は同等 (レジストリ内調整済みIRR 0.89、 95%CI 0.63–1.25) であり、 bDMARD-OMAはより高い発生率を示した (レジストリ内調整済みIRR 1.35、 95% CI 1.10–1.66)。 個人レベルの統合解析でも同様の結果であった。
著者らは、 「JAK-pot共同研究の観察データから、 一般的なRA患者におけるJAK阻害薬の使用開始2年間でのMACE増加は認められなかった。 TNFα阻害薬とJAK阻害薬のリスクは同等であると考えられた」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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