海外ジャーナルクラブ
7ヶ月前

Huらは、 急性期脳底動脈閉塞症の患者を対象に、 血管内治療の選択において単純CTとCT灌流の臨床的有用性を比較検討した。 その結果、 両者の治療成績と安全性に差はないことが明らかとなった。 本研究はNeurology誌において発表された。
本研究は2件の無作為化比較試験に基づく事後解析であり、 標準化された画像および臨床アウトカム評価を有する点が強みである一方で、 画像モダリティに基づく無作為化ではなく探索的解析にとどまります。
急性期脳卒中治療において、 CT灌流 (CTP) やMRIによる患者選択は、 広く利用可能ではなく、 現場で標準的に実施されているわけではない。 本研究では、 単純CT (NCCT) により血管内治療 (EVT) の対象として選択された急性期脳底動脈閉塞症 (BAO) 患者の転帰を、 CTPによって選択された患者と比較した。
ATTENTION試験およびATTENTION IA試験に参加した患者レベルのデータを用いて事後解析が行われた。 発症推定24時間以内にNCCTによりEVTを選択したBAO患者と、 CTPによりEVTを選択したBAO患者を比較した。 主要評価項目は、 90日後の修正Rankin Scale (mRS) 0-3である患者割合であった。
BAO患者550例のうち406例 (NCCT群274例、 CTP群132例) が基準を満たした。 年齢中央値67歳 (IQR 57-74歳)、 男性70.7%、 ベースラインNIH脳卒中スケールスコアの中央値23 (IQR 14-35)、 pc-ASPECTS中央値9 (IQR 8-10) であった。
主要評価項目である90日後のmRS 0-3を満たした患者はNCCT群で48.5%、 CTP群45.5% (p=0.56) であり、 同等であった。
mRS 0-2である患者は37.2% vs 33.3% (p=0.44)、 症候性頭蓋内出血発症患者は4.5% vs 7.5% (p=0.29)、 90日死亡率は32.1% vs 34.9% (p=0.83) であり、 両群で同等であった。 逆確率重み付け解析では、 90日後のmRS 0-3について、 OR 0.88 (95%CI 0.58-1.32、 p=0.53) で群間差は認められなかった。
著者らは、 「24時間時点までにEVTで治療されたBAO患者において、 NCCTが選択した患者とCTPが選択した患者を比較した場合、 臨床転帰および安全性転帰に差は認められなかった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。