海外ジャーナルクラブ
1年前
Anderssonらは、 北欧4カ国における50歳以上の成人を対象に、 SARS-CoV-2およびオミクロンBA.4/5またはBA.1変異株を含む2価mRNAブースターワクチンの接種 (4回目接種) の有効性を、1価ワクチンの3回接種との比較により、全国規模のコホート研究で検討。 その結果、 いずれの2価ワクチンの追加接種においても、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連の入院率および死亡率の低下を認めたことを報告した。 本研究はBMJ誌において発表された。
The booster vaccination uptake among ≥50 year olds has been high (>90%) in the Nordic countriesというのはすごい数値です。
50歳以上で1価(従来株)ワクチンを3回以上接種した成人参加者
COVID-19に関連する入院および死亡
BA.4/5対応2価ワクチン
BA.1対応2価ワクチン
BA.4/5対応2価ワクチン
BA.1対応2価ワクチン
BA.4/5対応2価ワクチンとBA.1対応2価ワクチンの4回目接種を比較すると、 3カ月間のワクチン有効性と10万人当たりのリスク差は、 COVID-19関連入院が-14.9% (95%CI -62.3-32.4%)、 10.0 (95%CI -14.4-34.4)、 COVID-19関連死亡が-40.7% (-123.4-42.1%)、 8.1 (95%CI -3.3-19.4) だった。
ワクチン効果の比較は、 性および年齢 (70歳以上) により差はなく、 ワクチン接種日から6カ月まで持続し、 緩やかに減少するようであった。
BA.4/5対応2価ワクチンまたはBA.1対応2価ワクチンによる4回目の追加接種は、 50歳以上の成人におけるCOVID-19関連入院率および死亡率の低下と関連していた。 BA.4/5対応2価ワクチンとBA.1対応2価ワクチンの予防効果は、 直接比較した場合、 有意差はなく、 潜在的な差は絶対数では非常に小さい可能性が高かった。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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