海外ジャーナルクラブ
1年前
Gaitondeらは、 抗生物質に反応しない再発性尿路感染症 (UTI) を持つ閉経期の女性患者を対象に、 高周波電気療法 (electrofulguration) の長期転帰をコホート研究で検討。 その結果、 高周波電気療法により持続的な臨床的治癒と改善が認められ、 長期にわたる抗生物質の必要性が減少していることが示唆された。 本研究は、 J Urol誌において発表された。
Very Long-termとのタイトル記載がありますが、 中央値で11年間の追跡研究結果です。
抗生物質に反応しない再発性尿路感染症の管理は困難であるが、 先行研究において、 高周波電気療法が再発性UTIの潜在的な感染源を破壊する可能性が示唆されている。
再発性UTIに対して高周波電気療法による治療を受け、 その後5年以上にわたり追跡を受けた閉経期の女性患者:96例 (年齢中央値:64歳)
最終フォローアップ時の臨床的治癒
抗菌薬の必要性、 高周波電気療法の反復
抗菌薬の継続投与を必要としていた患者は、 高周波電気療法前は74%であったが、 最終フォローアップ時には5%にまで低下していた。
マクネマー検定のp<0.05
19%の女性が再度の高周波電気療法を受けた。
抗生物質に反応しない再発性UTIに対する高周波電気療法は、 閉経期女性患者の5年以上の経過観察で持続的な臨床的治癒と改善をもたらし、 長期にわたる抗生物質の必要性を減少させている可能性がある。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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