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12日前

Xueらは、 クローン病 (CD) 患者の第1度近親者を対象に、 総食物繊維および特定の食物繊維サブタイプの推定摂取量とCD発症リスクとの関連を前向きコホート研究GEM Projectで検討した。 その結果、 中央値8.5年の追跡期間で3,314例中94例がCDを発症し、 β-グルカンおよびイヌリン (いずれも腸内細菌によって発酵される食物繊維の一種) の高摂取がCD発症リスク低下と関連した。 関連の強さは腸内細菌叢によって異なっていた。 両食物繊維の高摂取は、 腸管透過性指標ならびに炎症・腸管バリア関連蛋白の低値とも関連していた。 研究結果はGastroenterology誌に発表された。
自己申告式の食物摂取頻度調査票を用い、 食物繊維サブタイプは外部の食品成分データベースから推定しているため、 実測値ではなく近似値です。 また、 加工・保存・熟度・品種による食物繊維の性状や生物学的利用能の違いも十分に反映できていません。
クローン病 (CD) の病因はいまだ解明されていないが、 食物繊維の摂取が発症に関わる可能性を示すエビデンスがある。 本研究では、 CD発症リスク集団を対象に、 総食物繊維と特定の食物繊維サブタイプの摂取量が将来のCD発症リスクと関連するかが検討された。
Genetic, Environmental, Microbial Projectは、 CD患者の第1度近親者3,314例を前向きに追跡したコホート研究である。 ベースラインの総食物繊維および特定の食物繊維サブタイプの習慣的摂取量を推定し、 同時に生体試料を採取した。
追跡期間中のCD発症を評価項目とし、 Cox比例ハザードモデルでCD発症HRを推定した。 また、 食物繊維サブタイプ摂取量と、 尿中ラクツロース/マンニトール排泄比、 C反応性蛋白、 腸内細菌叢 (16SリボソームRNAシーケンス)、 血清プロテオミクス (Olink) との関連を多変量回帰モデルで評価した。
中央値8.5年の追跡期間中に、 3,314例中94例がCDを発症した。
β-グルカン (HR 0.70 [95%CI 0.54-0.92]) およびイヌリン (HR 0.68 [95%CI 0.49-0.96]) の高摂取は、 CD発症リスク低下と関連した。
これらの関連は、 ベースラインのErysipelotrichaceae UCG-003の相対存在量が多い集団で最も強く、 Colidextribacterが多い集団では弱かった。
β-グルカン・イヌリン高摂取は、 尿中ラクツロース/マンニトール排泄比の低値、 病原性共生菌 (Ruminococcus torques、 Lachnoclostridium) 低値と関連した。 さらに、 C反応性蛋白、 骨髄系細胞発現トリガー受容体1 (TREM-1)、 オンコスタチンM、 マトリックスメタロプロテアーゼ9 (MMP-9) を含む炎症・バリア関連蛋白の濃度低値とも関連した。
著者らは、 「β-グルカン・イヌリン高摂取は腸管バリア機能保持や全身性炎症マーカー低値、 CD発症リスク低下と関連した。 また、 関連の強さは腸内細菌叢によって異なっており、 腸内細菌叢に基づくCD予防に向けた食事戦略や介入試験を後押しする結果であった」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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