【2024年4~9月】前立腺癌の人気海外論文を一挙紹介
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HOKUTO編集部

29日前

【2024年4~9月】前立腺癌の人気海外論文を一挙紹介

【2024年4~9月】前立腺癌の人気海外論文を一挙紹介
2024年4~9月に配信された前立腺癌に関連する海外論文の中から、 人気の論文をまとめました。 是非臨床にお役立てください。

治療に関連する論文5選

救済RTに長期ホルモン療法を併用すべきか

【2024年4~9月】前立腺癌の人気海外論文を一挙紹介
Lancet. 2024 Jun 1;403(10442):2416-2425.
Parkerらは、 根治的前立腺摘除術後の限局性前立腺癌患者を対象に、 救済放射線治療に追加するアンドロゲン除去療法 (ADT) の至適期間を無作為化比較試験で検討した。 その結果、 24ヵ月のADT追加は6ヵ月のADT追加と比較して、 救済放射線治療を受けた限局性前立腺癌患者の無転移生存期間 (MFS) を改善した。 本研究は、 Lancet誌において発表された。 

前立腺癌の積極的監視療法の長期転帰は?

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JAMA. 2024 Jun 25;331(24):2084-2093.
Newcombらは、 favorable-risk前立腺癌患者を対象に、 積極的監視療法の長期的転帰について多施設共同前向きコホート研究で検討した。 その結果、 半数の男性が進行がなく治療を受けておらず、 転移性癌を発症したのは2%未満で、 前立腺癌によって死亡したのは1%未満であったことから、 積極的監視療法が有効な管理戦略であることが示された。 本研究はJAMAにおいて発表された。 

前立腺全摘後のRTへの短期ADTの有効性は?

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Lancet. 2024 Jun 1;403(10442):2405-2415.
Parkerらは、 前立腺癌の患者を対象に、 術後放射線療法に6ヵ月のアンドロゲン除去療法 (ADT) を追加することの効果を非盲検無作為化比較試験RADICALS-HDで検討した。 その結果、 放射線療法に6ヵ月のADTを追加しても無転移生存期間 (MFS) を改善しないことが明らかとなった。 本研究はLancetにおいて発表された。

前立腺癌へのRT+レルゴリクスで去勢率改善

【2024年4~9月】前立腺癌の人気海外論文を一挙紹介
JAMA Oncol. 2024 May 1;10(5):594-602.
Sprattらは、 限局および進行性前立腺癌患者を対象に、 GnRHアンタゴニストのレルゴリクスと放射線療法の併用の有効性および安全性について、 2件の無作為化比較試験の多施設共同事後解析を用いて評価した。 その結果、 レルゴリクス+放射線の併用は持続的去勢の達成に関連していることが示唆された。 本研究はJAMA Oncolにおいて発表された。

スクリーニングに関連する論文5選

MRI陰性の前立腺癌は生検の省略が可能

【2024年4~9月】前立腺癌の人気海外論文を一挙紹介
N Engl J Med. 2024 Sep 26;391(12):1083-1095.
Hugossonらは、 前立腺癌のスクリーニングにおける前立腺特異抗原 (PSA) とMRIの有効性を無作為化比較試験で検討した。 その結果、 MRI陰性の前立腺癌患者に対する生検を省略することで、 臨床的に重要でない前立腺癌の診断が大幅に減少することが示された。 本研究はNEJM誌にて発表された。 

前立腺癌の発生・死亡とスクリーニングの関連

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BMJ. 2024 Sep 4:386:e077738.
Hugossonらは、 前立腺癌のスクリーニングにおける前立腺特異抗原 (PSA) とMRIの有効性を無作為化比較試験で検討した。 その結果、 MRI陰性の前立腺癌患者に対する生検を省略することで、 臨床的に重要でない前立腺癌の診断が大幅に減少することが示された。 本研究はNEJM誌にて発表された。 

PSA検診で15年時の前立腺癌死亡率が微減

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JAMA. 2024 May 7;331(17):1460-1470.
Martinらは、 50~69歳の男性を対象に、 単回の前立腺特異抗原 (PSA) 検診への招待が前立腺癌特異的死亡率に及ぼす影響を無作為化比較試験CAPの2次解析で検討した。 その結果、 PSA検診の招待により15年時点の前立腺癌特異的死亡率はわずかに減少した。 本研究は、 JAMA誌において発表された。

前立腺生検を省略可能なMRI基準と臨床所見

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JAMA Netw Open. 2024 Mar 4;7(3):e244258.
Haj-Mirzaianらは、 前立腺癌疑いの患者を対象に、 生検を省略可能なMRI/前立腺特異抗原 (PSA) 基準についてシステマチックレビューとメタ解析で検討。 その結果、 PI-RADS (MRIによる画像所見を1~5点で判定するスコアリングシステム) と前立腺特異抗原密度 (PSAD) を用いることで、 臨床的に意義のある前立腺癌 (csPCa) の見逃しを最小限に抑えつつ、 生検を省略できる可能性が示唆された。 本研究はJAMA Netw Openにおいて発表された。

RTから6ヵ月後のPSA最低値が長期予後と関連

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J Clin Oncol. 2024 Jun 20;42(18):2132-2138.
Kwakらは、 限局性前立腺癌の患者を対象に、 放射線療法 (RT) 終了後6ヵ月時点の前立腺特異抗原 (PSA) 最低値と長期予後の関連を無作為化比較試験の個別患者データ解析で検討した。 その結果、 RT終了後6ヵ月間のPSA最低値が≧0.1ng/mLの場合、 予後不良と関連することが示唆された。 本研究は、 J Clin Oncol誌において発表された。

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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