海外ジャーナルクラブ
14時間前

Lorussoらは、 プラチナ抵抗性卵巣癌患者を対象に、 選択的グルココルチコイド受容体拮抗薬relacorilant+nab-パクリタキセル (PTX) 併用療法の有効性および安全性を、 nab-PTX単剤療法を対照に第Ⅲ相非盲検無作為化比較試験ROSELLAの最終解析で評価した。 その結果、 relacorilant併用により全生存期間 (OS) が有意に改善し、 死亡リスクが35%低減した。 本研究はLancet誌において発表された。
3ライン超の前治療歴を有する患者への適用性は不明であり、 多治療歴患者での有効性は示唆されるものの、 さらなる検証が必要です。
プラチナ抵抗性卵巣癌、 relacorilant+nab-PTXでPFS・OS改善
第Ⅲ相ROSELLA試験の中間解析において、 relacorilant+nab-PTX併用療法はnab-PTX単剤療法と比べて無増悪生存期間 (PFS) を有意に改善した。
同試験では、 オーストラリア、 ヨーロッパ、 ラテンアメリカ、 北米、 および韓国の14ヵ国にある病院および地域がんセンター117施設において、 1~3ラインの抗癌薬治療歴を有し、 最後のプラチナ製剤投与から6ヵ月以内に病勢進行が認められたプラチナ抵抗性卵巣癌患者 (18歳以上) 381例が以下の2群に1 : 1で無作為に割り付けられた。
主要評価項目は盲検下独立中央判定によるRECISTv1.1に基づくPFSおよびOSであった。その他の事前に規定された評価項目として、 安全性、 2次治療までのPFS、 患者報告アウトカムなどが評価された。
今回は、 同試験の最終解析によるOSの結果が報告された。
治療歴として、 対象患者の全例が抗VEGF抗体ベバシズマブ、 44%が3ライン、 61%はPARP阻害薬の治療を受けていた。
追跡期間中央値24.8ヵ月 (95%CI 23.6-25.7ヵ月) におけるOS中央値は、 relacorilant併用群が16.0ヵ月 (95%CI 13.0-18.3ヵ月) であり、 単剤群の11.9ヵ月 (95%CI 10.0-13.8ヵ月) と比べて有意に改善した (HR 0.65 [95%CI 0.51-0.83]、 p=0.0004)。
18ヵ月時のOS率は、 relacorilant併用群が46%、 単剤群が27%であった。
試験治療終了後の後治療は両群間で同様であった。
試験治療期間を調整後、 有害事象 (AE) は両群間で同様であった。 relacorilant併用群で頻度の高い主なAEは、 好中球減少症 (64%)、 貧血 (61%)、 疲労 (54%)、 および悪心 (44%) であった。
主解析以降の追跡期間において、 新たな安全性シグナルは検出されなかった。
著者らは 「relacorilant+nab-PTX併用療法は、 バイオマーカーによる患者選別を必要とせず、 プラチナ製剤抵抗性卵巣癌患者においてOSを有意に改善した。 本結果は、 relacorilant+nab-PTX併用療法が同患者集団に対する新たな治療選択肢となる可能性を支持するものである」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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