【JAMA Dermatol】メラノーマ高リスク者に3D全身写真は有益か?
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海外ジャーナルクラブ

3ヶ月前

【JAMA Dermatol】メラノーマ高リスク者に3D全身写真は有益か?

【JAMA Dermatol】メラノーマ高リスク者に3D全身写真は有益か?
Soyerらは、 オーストラリアのメラノーマ発症リスクが高い成人患者314例を対象に、 通常ケアへの3D全身写真 (3D-TBP) および遠隔の逐次デジタル皮膚鏡検査 (SDDI) 追加がメラノーマなど皮膚癌早期発見に有用かどうかを無作為化比較試験で検討した。 その結果、 通常ケアに3D-TBPおよびSDDIを追加した介入群では、 通常ケアの対照群と比べて、 追跡1年後の1例あたりの切除・生検数が多かった (平均2.01 [95%CI 1.50-2.51] vs 1.39 [同 0.98-1.82])。 1例あたりのメラノーマ検出率に有意差は示されなかった (0.08件 [同 0.03-0.13] vs 0.16件 [同 0.08-0.25])。 

📘原著論文

3D Total-Body Photography in Patients at High Risk for Melanoma: A Randomized Clinical Trial. JAMA Dermatol. 2025 Mar 26:e250211. Online ahead of print. PMID: 40136310

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

撮影された病変の画像の中から若手臨床医が懸念される病変を選別し、 遠隔皮膚科医によるレビューに回しています。 レビュー対象となった病変の選定が若手臨床医の専門知識に依存している点がlimitationとなります。

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【JAMA Dermatol】メラノーマ高リスク者に3D全身写真は有益か?
1985年3月岐阜大学医学部卒業、皮膚科学教室入局後1987年国立がんセンターレジデント、 がん専門修練医を経て皮膚科医員となる。 2003年国立がんセンター中央病院遺伝子免疫療法室医長、 2005年同皮膚科医長、 2010年より国立がん研究センター中央病院皮膚腫瘍科科長。

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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