海外ジャーナルクラブ
2年前
Whiteらは、 胎児心拍検出後の中絶を禁止したテキサス州上院法案8 (SB8) の施行前後の中絶件数の変化を後ろ向き研究で検討した。 その結果、 SB8施行後の6カ月間で、 テキサス州居住者が州外で行った妊娠12 週以上の中絶件数の割合が有意に増加した。 本研究は、 JAMA誌において発表された。
本研究で一番言いたいことは、 SB8施行後にテキサス居住者の人口妊娠中絶の件数が減った、 ということだと思います。
2020年9月1日から2022年2月28日までの間のテキサス州居住者
SB8施行後 (2021年9月~2022年2月) と施行前 (2020年9月~2021年8月) に受けた人工妊娠中絶医療
主要評価項目:テキサス州住民のテキサス州内・州外における施設ベースの中絶件数の変化 (SB8施行前後の1カ月間の変化)。
副次評価項目:SB8施行後6ヵ月間におけるテキサス州住民の妊娠12週以上での州外人工妊娠中絶の割合の変化。
SB8施行前と比較して、 SB8施行後の1ヵ月で、 テキサス州の施設ベースの人工妊娠中絶数は5,451件から2,169件に有意に減少した。
テキサス州住民の州外での中絶件数は、 222件から1,332件へと有意に増加した。
全体として、 テキサス州居住者におけるテキサス施設ベースの中絶および州外での中絶の総記録件数は、 5,673件から 3,501件に有意に減少した。
テキサス州住民の妊娠12週以上で行われた州外での中絶は、 SB8施行後6ヵ月間 (2021年9月~2022年2月) の間に17.1%から31.0%へと増加した (P for trend<0.001)。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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