海外ジャーナルクラブ
26日前

Lightらは、 局所再発前立腺癌に対する救済局所療法 (sFT) と救済前立腺全摘術 (sRP) の長期的転帰と安全性を比較した。 その結果、 10 年間の癌特異的生存はsFTで92%、 sRPで99%と両群に差はなかったほか、 全生存にも差はなかった。 安全性については、 sRPで重大な合併症を含む合併症リスクが高まることが示され (調整OR 24.20[95%CI 12.94-45.27、 p<0.001])、 sFTが有効性と安全性のバランスに優れていることが明らかとなった。 試験結果はJAMA Oncol誌に発表された。
"This article has a delayed release (embargo) and will be available in PMC on February 12, 2027."とのことです。
放射線治療後の再発前立腺癌患者の生存率は低いが、 前立腺内の局所再発の場合は救済局所療法 (sFT : salvage focal therapy) または救済前立腺全摘術 (sRP : salvage radical prostatectomy) の適応となる。 sFTに関する5 年超の転帰は報告されておらず、 両治療の比較研究も存在しない。
本研究では、 sFTとsRPの癌制御および周術期合併症を比較した。
本研究は国際共同多施設コホート研究であり、 マッチング比較データを用いた。 sFTを受けた患者は英国内および国際的な3つの前向きレジストリから、 sRPを受けた患者は国際後ろ向きレジストリから抽出し、 外照射、 密封小線源療法、 または両者後に生検で確認された局所再発前立腺癌患者を対象とした。
主要評価項目は、 10年間の癌特異的生存とした。 副次評価項目は、 全生存、 周術期合併症 (Clavien-Dindo 分類 1–5)、 および重大合併症 (Clavien-Dindo 3–5) とした。
解析対象923例 (sFT : 419例、 sRP : 504例) において、 sFT例の77.6%がHIFU、 残りが凍結療法であり、 57.5%が四分象アブレーションを受けた。 sRP例では74.6%が開腹手術で、 残りがロボット支援手術であった。
10年癌特異的生存率 (sFT : 92%[95%CI 86-98]、 sRP : 99%[95%CI 97-100])、 10年全生存に有意差はなかった。
10年癌特異的生存率
(95%CI -0.22~0.03、 p=0.15)
(95%CI 0.05-4.00、 p=0.47)
10年全生存
(95%CI -0.86~0.60、 p=0.72)
sRPでは、 あらゆる合併症リスクが増加しており (調整OR 24.20[95%CI 12.94-45.27、 p<0.001])、 重大合併症リスクも増加した (調整OR 9.31[95%CI 3.42-25.36、 p<0.001])。
著者らは、 「両治療とも局性再発前立腺癌に有効であったが、 sFTは合併症が少なかった。 sFTは、 同疾患の多くの患者において有効性と安全性のバランスのとれた治療選択肢である」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。