海外ジャーナルクラブ
2年前
Martinらは、 3回以上の前治療歴がある再発または難治性の多発性骨髄腫患者を対象に、 キメラ抗原受容体 T 細胞療法Ciltacabtagene Autoleucel (cilta-cel) の効果を単群非盲検第Ⅰb-Ⅱ試験で検討 (CARTITUDE-1試験)。 その結果、 cilta-cel単回投与により、 再発・難治性多発性骨髄腫患者の健康関連QOL (HRQOL) が持続的に改善されたことが明らかとなった。本研究は、 Lancet Haematol誌において発表された。
Cilta-celは2022年2月にFDAが 「4回以上の前治療歴がある再発または難治性の多発性骨髄腫患者」 に対して承認しており、 本研究結果はそれを支持する内容と言えます。
再発・難治性MMに対する新規CAR-T療法、 持続的奏功を示す (CARTITUDE-1試験)
再発・難治性MMへのcilta-cel投与、28カ月後も深い奏効を維持
CARTITUDE-1は、 2つのB細胞成熟抗原標的単一ドメイン抗体を用いたキメラ抗原受容体T細胞療法であるcilta-celを、 再発・難治性の多発性骨髄腫患者を対象に評価した第1b-2相試験である。ここでは、 患者報告式のアウトカムを用いて評価したHRQOLの副次的アウトカムについて報告する。
持続的なHRQOLの改善は、 cilta-cel単回投与が、 重度の前治療を受けた再発・難治性多発性骨髄腫患者において実質的かつ持続的な奏効をもたらしたと言える。これらの結果は、 再発・難治性多発性骨髄腫患者におけるcilta-celの使用を支持するものである。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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