海外ジャーナルクラブ
15日前
米国癌合同委員会 (AJCC) は、 ヒトパピローマウイルス (HPV) 陽性中咽頭癌の病理学的病期分類について、 予後予測精度向上と臨床的適用性の改善を目的として再評価を行い、 新病理分類AJCC9Vを導出・検証した。 米国のNational Cancer Databaseを用いた解析により、 転移リンパ節の増加および病理学的節外浸潤の存在が死亡リスク上昇に関連していたことから、 AJCC9Vではこれらの因子が反映された。 その結果、 従来のAJCC第8版 (AJCC8E) と比較して、 AJCC9Vは予後予測に優れ臨床的妥当性も高いことが確認された。 この新病期分類は専門委員会によって承認された。
Lancet特有のImplicationには、 「AJCC9Vはリンパ節分類の改良と病理学的節外進展の統合により、 各ステージ内のハザードの一貫性を高め、 群間のバランスを改善し、 治療パターンとの整合性を向上させた」 との記載があります。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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