海外ジャーナルクラブ
1ヶ月前

順天堂大学呼吸器内科学講座の朝尾哲彦氏らの研究グループは、 治療歴がなくPSが不良な進展型小細胞肺癌 (SCLC) 患者を対象に、 抗PD-L1抗体デュルバルマブ+カルボプラチン+エトポシド併用療法の忍容性および有効性を第Ⅱ相単群非盲検試験NEJ045Aで検討した。 その結果、 同レジメンは1年全生存 (OS) 率において有望な結果を示し、 導入療法の完了率を含め忍容性も良好であった。 本研究はLancet Respir Med誌において発表された。
免疫チェックポイント阻害薬 (ICI)が治療選択肢の限られたPS不良の進展型SCLC患者に対して有用である可能性が示唆されています。
PSが不良な進展型SCLC患者の治療には大きな課題を伴う。
そこで第Ⅱ相単群非盲検試験NEJ045Aでは、 ICIとプラチナ製剤を併用したレジメンの有用性を評価した。
治療歴がなくPSが2-3の進展型SCLC患者57例 (PS2 43例、 PS3 14例) を対象として、 デュルバルマブ+カルボプラチン+エトポシド併用療法を4サイクル実施し、 その後デュルバルマブによる維持療法を実施した。 カルボプラチンおよびエトポシドにおいて、 初期用量を減量した後、 有害事象に応じてその後の用量を調整し、 必要に応じて漸増も可能とした。
主要評価項目は忍容性であり、 導入療法を完了した患者の割合で評価された。 重要な副次評価項目は1年OS率であった。
対象患者の年齢中央値は73.5歳 (四分位範囲 69.0-77.5歳) であり、 79%が男性であった。
PS 2 (39例) の67% (80%CI 55.2-76.7%、 p<0.0001)、 およびPS 3 (10例) の50% (80%CI 26.7-73.3%、 p=0.0088) が導入療法を完了し、 いずれも事前に設定された閾値を上回った。
Grade3以上の有害事象 (AE) は93%に発現し、 21%がAEにより治療を中止した。
1年OS率は全体で43.4% (80%CI 34.1-53.1%、 p<0.0001)、 PS 2では50.0% (80%CI 39.1-60.9%、 p<0.0001)、 PS 3では18.2% (80%CI 5.0-41.5%) であった。
著者らは 「デュルバルマブ+カルボプラチン+エトポシド併用療法は、 治療歴がなくPSが不良な進展型SCLC患者に対する1次治療の選択肢して、 良好な忍容性と有望な有効性を示し、 治療が困難な同集団におけるICIの併用を支持する結果となった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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