HOKUTO編集部
4ヶ月前

未治療で切除可能なⅡ-ⅣA期胃・食道胃接合部腺癌 (GC/GEJC) 周術期における抗PD-L1抗体デュルバルマブ+FLOT*の有効性および安全性を評価した国際多施設共同第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験MATTERHORNのOS最終解析において、 死亡リスクが22%低減した。 スペイン・Vall d’Hebron Hospital Campus & Institute of OncologyのJosep Tabernero氏が発表した。
MATTERHORN試験の主解析において、 デュルバルマブ (D) +FLOTはプラセボ+FLOTと比べて、 主要評価項目である無イベント生存期間 (EFS)、 および病理学的完全奏効 (pCR) 率を有意に改善し、 全生存期間 (OS) において数値的な改善が認められた¹⁾。
今回、 同試験のOS最終解析結果 (データカットオフ 2025年9月1日) および病理学的アウトカムとEFSの関連性に関する解析結果 (同 2024年12月20日) が報告された。
追跡期間中央値はデュルバルマブ群で43.0ヵ月、 プラセボ群で42.9ヵ月だった。 OS中央値は、 両群とも未到達 (NR、 95%CI NR-NR) であり、 プラセボ群と比べてデュルバルマブ群で有意に改善した (HR 0.78 [95%CI 0.63-0.96]、 p=0.021**)。
サブグループ解析において、 OSベネフィットは多くのサブグループで一貫していた。
またPD-L1発現状況別のサブグループ解析におけるOS中央値 (デュルバルマブ群vsプラセボ群) は以下のとおりであり、 デュルバルマブ群でPD-L1 TAP ≥1%集団では改善が、 PD-L1 TAP <1%集団では数値的な改善が認められた。
両群ともNR (95%CI NR-NR)
HR 0.79 (同 0.63-0.99)
NR (95%CI 43.66ヵ月-NR) vs NR (同 21.72ヵ月-NR)
HR 0.79 (同 0.41-1.50)
手術後に中央検査室で評価した病理学的奏効の程度別のサブグループ解析におけるEFS中央値 (デュルバルマブ群vsプラセボ群) は以下のとおりであり、 奏効の程度によらずデュルバルマブ群で改善が認められた。
両群ともNR (95%CI NR-NR)
HR 0.29 (95%CI 0.08-0.96)
両群ともNR (95%CI NR-NR)、
HR 0.32 (95%CI 0.15-0.68)
NR (95%CI NR-NR) vs NR (同 35.65ヵ月-NR)
HR 0.60 (95%CI 0.46-0.79)
リンパ節転移の有無別のサブグループ解析におけるEFS中央値は以下のとおりであり、 転移の有無によらずデュルバルマブ群で数値的に改善が認められた。
両群ともNR (95%CI NR-NR)
HR 0.74 (95%CI 0.46-1.18)
33.84ヵ月 (95%CI 23.33ヵ月-NR) vs 25.56ヵ月 (同 18.83-29.14ヵ月)
HR 0.77 (95%CI 0.58-1.02)
Tabernero氏は 「MATTERHORNのOS最終解析の結果は、 限局性GC/GEJCの周術期における新たな標準治療としてデュルバルマブ+FLOTを引き続き支持するものである」 と報告した。
¹⁾ N Engl J Med. 2025 Jul 17;393(3):217-230.

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。