海外ジャーナルクラブ
1年前
Diazらは、 COPDの患者を対象に、 胸部CTで確認された気道封鎖型粘液栓と予後の関連性をコホート研究で検討。 その結果、 中~大サイズの気道を閉塞する粘液栓の存在は、 粘液栓のない患者と比べ全死因死亡率の増加と関連していることが明らかとなった。 本研究はJAMA誌において発表された。
本文中のlimitationの1つ目に書いていることは当たり前ですが、 しっかりと理解しておく必要があります。 First, this was an observational study, so conclusions cannot be made that mucus plugging causes death. 結果の正当な解釈は極めて重要です。 また、 日本人でも同じような結果が得られるのかどうか、 是非とも追研究を期待したいです。
COPD患者では気道粘液栓がよく見られるが、 それと死亡率の関連性は不明であった。
Genetic Epidemiology of COPDコホートでCOPDと診断された患者の前向きに収集されたデータの観察的レトロスペクティブ解析
45~80歳の非ヒスパニック系黒人または白人で、 10パック/年以上喫煙しているCOPD患者:4,363例
胸部CTスキャンで中型から大型の気道 (内径約2~10mm) を完全に閉塞した粘液栓の数を評価
全死因死亡率
COPDの参加者において、 中~大サイズの気道を閉塞する粘液栓の存在は、 粘液栓がない患者と比較して、 全死因死亡率の増加と関連していた。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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