海外ジャーナルクラブ
7ヶ月前
Choueiriらは、 術後の再発リスクが高い淡明細胞性腎細胞癌患者を対象に、 抗PD-1抗体ペムブロリズマブの術後療法が全生存期間 (OS) に与える影響を第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照試験で検討した。 その結果、 ペムブロリズマブによる術後療法はOSの有意な改善と関連していた。 本研究は、 NEJM誌において発表された。
重篤な有害事象の発現率がペムブロリズマブ群 : 20.7%に対してプラセボ群が11.5%とのことで、 当然ながらリスクを考えながらの使用となりそうです。
腎細胞癌の術後療法としてのペムブロリズマブは、 KEYNOTE-564試験での無病生存期間 (DFS) の有意な改善に基づき承認された。 しかしOSにおいても有効であるかは不明である。
術後の再発リスクが高い淡明細胞性腎細胞癌患者
患者を以下の群に1 : 1の割合で割り付けた。
DFS
OS、 安全性
DFS
DFSについての便益は既存の解析と一致していた。
再発または死亡のHR 0.72 (95%CI 0.59-0.87)
OS
ペムブロリズマブ群では、 プラセボ群と比較して、 OSの有意な改善が認められた。
死亡のHR 0.62 (95%CI 0.44-0.87、 p=0.005)
48ヵ月時点のOS率
重篤な有害事象の発現率
Grade 3または4の有害事象の発現率
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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