海外ジャーナルクラブ
11日前

Dilettiらは、 複合高リスク経皮的冠動脈インターベンション (PCI) を受ける患者を対象に、 ルーチンの血管内超音波 (IVUS) 誘導PCIと血管造影誘導PCIを、 国際共同無作為化比較試験 (IVUS-CHIP) で比較した。 中央値19.0ヵ月の追跡の結果、 主要評価項目である標的血管不全はIVUS群13.9%、 血管造影誘導群11.1%に発生し、 IVUS誘導による有意なリスク低下は認められなかった。試験結果はNEJM誌に発表された。
rotational atherectomyおよびintravascular lithotripsyの使用率が、 レジストリ研究で報告されている頻度と比較して低く、 実臨床との乖離が存在する可能性があります。
CPO 心拍出力 (cardiac power output)
経皮的冠動脈インターベンション (PCI) 施行時の血管内超音波 (IVUS) 誘導は、 複雑な冠動脈病変を有する患者でステント最適化の向上と有害事象の減少に関連すると報告されており、 ガイドラインでも推奨されているが、 欧米諸国での普及は低く、 実臨床に基づくエビデンスも限られている。
本研究は、 研究者主導・国際共同・非盲検・無作為化比較試験であり、 複合PCIを受ける患者2,020例を以下2群に無作為化した。
主要評価項目は標的血管不全**とした。
対象患者は、 27.4%が急性冠症候群であった。
追跡期間中央値19.0ヵ月において、 標的血管不全に有意差は認められなかった。
標的血管不全
HR 1.25 (95%CI 0.97-1.60、 p=0.08)
手技時間の平均はIVUS群88.8分、 血管造影誘導群66.2分でIVUS群が長かった。
手技関連合併症はIVUS群で11.3%、 血管造影誘導群で10.2%に発生した。 有害事象の頻度に明確な群間差は示されなかった。
著者らは、 「複合高リスクPCIを受ける患者において、 事前規定のステント最適化基準を用いたルーチンのIVUS誘導PCIは、 血管造影誘導PCIとの比較にて、 標的血管不全リスク低下とは関連しなかった」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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