亀田総合病院
1ヶ月前
4月から呼吸器内科をローテートする研修医・専攻医の先生方へ── 日々の診療や症例検討にすぐに役立つ、 実践的で信頼性の高い書籍を紹介します。 画像診断、 人工呼吸器、 肺炎・肺がん診療まで、 呼吸器内科の基礎と応用が身につくラインナップです (解説医師 : 亀田総合病院呼吸器内科 中島啓先生)。
近畿中央呼吸器センター・倉原優先生による、 毎年改訂の実践的マニュアルです。 薬剤用量まで記載されており、 痒いところに手が届く一冊。 呼吸器診療に携わる医師にとって必携書です。 2025年版は未発表ながら、 今年も刊行が期待されます。
私が編著を務めた、 2024年刊の実践的な呼吸器内科教科書です。 最新エビデンスだけでなく、 ガイドラインでは拾いきれない現場の工夫やピットフォールも網羅しました。 目の前の患者にどう向き合うか、 その思考力を養える一冊です。
島根大学・長尾大志先生が、 X線の原理や解剖、 病態生理をステップごとに解説し、 「なぜそう見えるのか」 という陰影の成り立ちまで丁寧に説明。 理解が深まることで、 画像診断の面白さが実感できる一冊です。
2016年に私が執筆し、 ご好評をいただいた胸部X線・CT読影の入門書が、 このたび全面改訂されました。 初期研修医や内科専攻医に求められる基本を、 実践的かつ体系的に解説。 改訂版ではCOVID-19の画像所見を追加し、 病態生理への理解を深める構成に加え、 臨床現場で役立つ付録も強化しました。
人工呼吸管理の考え方と実際を、 実践的にまとめた一冊です。 近年は挿管管理を集中治療医が担う施設も多いですが、 中小病院では呼吸器内科医が対応することもあります。 非侵襲的陽圧換気療法 (NPPV) を適切に行うためにも、 人工呼吸管理の基本を学ぶうえで有用な書籍です。
略語や概念の変遷、 所見の複雑さから、 間質性肺炎は初学者にとって難解な分野です。 本書は、 CT所見や呼吸機能、 気管支鏡の適応から、 特発性・膠原病肺・薬剤性・過敏性肺炎まで、 各領域のエキスパートが丁寧に解説。
肺がん診療は新薬の登場が相次ぎ、 日々進歩しています。 多くの施設で肺がん患者が最多を占める中、 本書は抗がん剤選択や有害事象対策など、 実臨床で押さえるべきポイントをわかりやすく解説した実用的な一冊です。
私のホームページ 「Kei Nakashima | Medicine&Insights」 では、 呼吸器内科の重要論文、 臨床研究、 ライフハック、 医学教育などをテーマに、 日々記事を発信しています。 また、 下記は私が執筆・監修を担当した書籍です。 日常診療の一助として、 ぜひご活用ください!
📘 研修医・内科専攻医向け :
『胸部X線・CTの読み方 やさしくやさしく教えます 改訂版』
胸部画像の苦手克服に最適な一冊です。
📙 呼吸器内科全般を深く勉強したい先生に :
全国のエキスパートの知と技を結集した一冊です。
📗 呼吸器内科の基本をしっかり学びたい方に :
診療における“最適解”を探る実践的な入門書です。
一言 : 当科では教育および人材交流のために、 日本全国から後期研修医・スタッフ (呼吸器専門医取得後の医師) を募集しています。 ぜひ一度見学に来て下さい。
連絡先 : 主任部長 中島啓
X: https://twitter.com/keinakashima1
note: https://note.com/unique_fowl2375
亀田総合病院呼吸器内科 Instagram : https://www.instagram.com/kameda.pulmonary.m/
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。