【長崎医療センター】学びやすい環境でジェネラルな力を磨く
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インタビュー

1年前

【長崎医療センター】学びやすい環境でジェネラルな力を磨く

【長崎医療センター】学びやすい環境でジェネラルな力を磨く
長崎医療センター (長崎県大村市) は臨床研修病院として50年以上の歴史を誇り、1,000人以上の研修医を全国に送り出してきました。 今回は、 同センターで初期研修を終え、 現在は専攻医として研修医の教育係も務める日高悠介先生に、 長崎医療センターで研修医の力が育つ理由について聞きました。
※肩書きや内容はインタビュー当時 (2023年10月) のものです。 現在とは異なる場合があります。

病院の概要

同センターは長崎医療圏の3次救急医療施設です。 高度総合医療施設でもあり、 災害医療 (DMAT派遣) に対応しています。 ドクターヘリ基地も有し、周辺地域はもちろん、 離島で発生した重篤な症例にも速やかに対応することで、 地域医療に貢献しています。

研修の特徴

総合診療科と救命救急は2回ローテする

ーー研修プログラムの特徴は?

日高先生「2年間で、 総合診療と救命救急を2回ずつローテーションするところが、 特徴の一つです。 1年目では基本的な考え方や対応を学び、 2年目では、 入院してから退院するまでトータルのマネジメントをするようになるので、 2年目で学ぶこともとても多かったです」

「去年できなかったことができるようになったり、 1年目では気にも留めていなかったようなことが2年目の自分の課題になったり……。 各科の中で目標設定や振り返り、 今困っていることを考える時間があるので、 1年目、 2年目のそれぞれで自分の目標を考えながら研修できる点はすごく良かったです」

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日高先生

限られた環境でジェネラルな力を磨く離島研修

ーー長崎医療センターを研修先に選んだ決め手は?

日高先生「離島で研修できることが魅力の一つです。 『3年目には一人で離島診療を担えるようになる』というビジョンとミッションに強く共感したことが決め手の一つとなりました」

「長崎県は離島の数が日本でもトップクラスに多いのですが、 長崎医療センターは離島の拠点病院です。 実際に離島医療のニーズが高く、 研修中に離島で学べる機会が豊富にあるというのは、 ジェネラルな力を付けたい方にはもってこいの環境だと思います」

ーーその他に魅力として感じたプログラムの特徴は?

日高先生 「防災ヘリに乗る機会がある点も、 珍しい特徴です。 時には自衛隊ヘリと協力しながら、 あらゆる場所から重症患者を受け入れているのですが、 一部のヘリには研修医が乗ることもあります」

「ヘリの中では、 想像以上に何もできなかったのですが、 離島から救急車、 ヘリコプターとたくさんの方の力で患者を搬送するリアルな状況を知ることができたのは貴重な経験でした」

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長崎医療センター公式キャラクター 「ヘリドッグ太」 とドクターヘリ

学びやすく、 働きやすい環境

上級医にも先輩にも聞きやすい環境で深まる学び

ーー2年間の研修でどういう力が身についたか。

日高先生「直面した問題とどう向き合っていくかというアプローチの仕方を、 体感的に学ばせてもらいました。 自分の今の能力ではどうしようもないことにぶつかった時に、 何でも先輩に質問や相談をしていました。 どの先生も声をかけやすく、 何でも聞ける環境かなと感じています」

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上級医・同期の医師らと談笑する日高先生 (右)

「各科を研修で回る時には、 目標設定や振り返りについて一人で考えるだけではなく、 指導医の先生と面談する時間も年に数回設定されています。 そこで日頃困っていることを相談したり、 評価や目標について、 客観的視点ももらいながらアドバイスをいただいたりすることができました」

「基本的に研修中は研修医、 シニアレジデント、 上級医の先生でチームを組み、 屋根瓦式で教えてもらえるので、 細かいことでも濃密なフィードバックを受けやすい体制です。 今は自分が質問をされる立場となりましたが、 自分が研修医だったころのように相談や質問をしやすい雰囲気を心がけています」

切磋琢磨し、 学び合える仲間

ーー研修医同士の関係性は?

日高先生「研修医は宿舎で一緒に住んでいます。 同期には熱心な人が多くて、 毎日刺激を受けながら一緒に切磋琢磨していました。 苦手なことや困ったことがあると、 すぐに勉強会を開いて研修医同士で教え合い、 みんなで乗り越えてきました。 エコーなど自分達だけでは学ぶことが難しいことに関しては、 先輩や上級医の先生方にも気軽に相談できます」

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宿舎

オフ時間も充実!

忙しさは自分で調整可能

ーー研修中の忙しさを5段階で評価すると?

日高先生「3~4くらいでしょうか。 もっと学びたい、 もっと経験したいと言えば、 その分課題をもらって、 好きなだけやらせてもらえる環境です。 逆に少し一休みしたい時は、 3くらいの状態で働かせてもらえたので、 無理に何かを任されることはなかったです」

「外科系なら手術や処置の経験数、 内科系なら患者さんの数も調整してもらえました。 自分の裁量で仕事の量を決められるし、 学びたい時にいくらでも勉強させてもらえるのはとても良い環境だと考えます」

予想以上にオンオフははっきり!

ーーオフは十分にとれる環境だったのか。

日高先生 「思っていたよりオンオフがはっきり分かれています。 日中働いてそのまま夜間の救急対応に突入するという形の当直は存在せず、 救急対応は準夜勤や深夜勤として実施します。 夜から朝にかけて勤務があっても、 朝になったら帰ることができます。 一日のうちにしっかり休む時間はとれていました」

「当院のすぐ近くには高速のインターもあり、 空港も近くにあるので、 オフの日には同期と遊んだり、 日帰り旅行に行ったりすることもありました」

目標を持って医師としての力を磨く

ーー医学生へメッセージを。

日高先生「 2年という期間は、 始まる前は長いと感じても、 始まってみると本当に一瞬です。 貴重な2年間を充実させるためには、 目標を持って取り組むことが良いと思います。 総合診療・救命救急を中心としたジェネラルな力や、 離島に一人で行っても対応できるようになりたいという目標を持つ学生にとって、 長崎医療センターはおすすめできる研修先だと思います」

先生方のプロフィール

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長崎医療センターのホームページ

長崎医療センターの初期研修医について

こちらの記事の監修医師
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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