海外ジャーナルクラブ
1年前
Shahらは、 膜貫通型タンパク質Claudin-18アイソフォーム2 (CLDN18.2) 陽性かつHER2陰性の切除不能または転移性の胃/食道胃接合部 (mG/GEJ) 癌患者を対象に、 カペシタビン+オキサリプラチン (CAPOX) 併用療法への抗CLDN18.2モノクローナル抗体zolbetuximabの上乗せ効果を第Ⅲ相無作為化比較試験GLOWで検討。 その結果、 CAPOX療法へのzolbetuximabの上乗せにより、 無増悪生存期間(PFS)、 全生存期間(OS)の有意な延長が認められ、 この患者群に対する新たな第一選択療法となる可能性が示唆された。 本研究はNat Med誌において発表された。
Zolbetuximab is a first-in-class immunoglobulin G1 monoclonal antibody that targets CLDN18.2 which is a tight junction protein exclusively expressed in normal gastric mucosa cells and is retained in most G/GEJ adenocarcinomas.とのことです。
Zolbetuximab+CAPOXでClaudin18.2陽性胃がんの予後改善:第Ⅲ相GLOW
HER2陰性で、 切除不能または転移性のmG/GEJ癌患者に対する第一選択治療の選択肢が緊急に必要とされている。 CLDN18.2は正常胃細胞で発現し、 悪性G/GEJ腺癌細胞で維持されている。
CLDN18.2陽性、 HER2陰性の切除不能または転移性のmG/GEJ癌患者:507例
患者を以下の群に1:1の割合で無作為に割り付け
PFS
OS
グレード3以上の治療緊急有害事象
CAPOX療法へのzolbetuximabの上乗せは、 CLDN18.2陽性、 HER2陰性、 局所進行切除不能またはmG/GEJ癌患者に対する新たな第一選択療法となる可能性がある。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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