救急受け入れ新潟最多の新発田病院、 モーニングカンファでスキルアップ
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インタビュー

11ヶ月前

救急受け入れ新潟最多の新発田病院、 モーニングカンファでスキルアップ

救急受け入れ新潟最多の新発田病院、 モーニングカンファでスキルアップ
新潟県立新発田病院は、 県内で最も多く救急患者を受け入れています。 多忙を極めるように思いますが、 副院長で教育研修センター長の田辺恭彦先生に聞くと、 意外にも研修医に手厚い教育体制がみえてきました。
※肩書きや内容はインタビュー当時 (2023年8月) のものです。 現在とは異なる場合があります。

病院の概要

年間6000件以上の救急車を受け入れており、 研修医は幅広い疾病状態に対する初期対応を経験できます。

プログラムは2つの特徴があり、 1つは 「スーパーローテート方式」 。 16診療科をローテーションしながら幅広い知識と経験を身につけます。 もう1つは「新潟県立病院臨床研修コンソーシアム」での研修。 救急医療、 がん治療、 地域密着型医療といった各病院の特色を生かした研修が行われます。

研修の特徴

稀な疾患や「地雷疾患」も研修医同士で議論

ーー救急体制について。

田辺先生「周囲に総合病院が存在しないエリアであるため、 1次から3次まで全ての救急患者を受け入れています。 軽症に見えて実は重症の患者を見逃さないようにするため、 研修医が初期対応を担当し、 指導医や各科の専門医と連携します」

「病院には年間15000人以上の救急患者 (救急搬送含む) が訪れます。 研修医は17時から翌朝までに、 毎日約20人の患者と対面し、 初期対応を行う機会が得られます。 研修医は救急医療のプロとしての初期対応能力を身につけていきます」

「週に1度、 研修医が主体で行う救急カンファレンスもあります。 すでに診断が確定している症例や、 その週に救急部門で診断が難しかった患者さんについてディスカッションします。 特に年に数例しか遭遇しない稀な疾患や「地雷疾患」 (外見上は軽度の症状を示すが、 見逃すと患者の生命に直結する重大な疾患) についても議論し、 知識を研修医同士で共有し合うことで学びを深めています」

救急受け入れ新潟最多の新発田病院、 モーニングカンファでスキルアップ
救急外来にて電子カルテを確認している様子

スーパーローテート方式 来春2枠増加

ーー研修の具体的な内容について。

田辺先生「スーパーローテート方式の研修プログラムを採用し、 16診療科の経験が可能です。 専攻医になると自分の専門領域に集中するため、 初期研修ではなるべく広範な知識を身につけることを推奨しています」

「基本的な診療科以外にも、 整形外科や脳外科などのローテで手術の経験もでき、 研修医からも高い評価を受けています。 これまで8枠でフルマッチを誇る人気プログラムで、 来年春から2枠増やすことが決定いたしました。

救急受け入れ新潟最多の新発田病院、 モーニングカンファでスキルアップ
産婦人科病棟で指導医、看護師、薬剤師らとカンファレンスをしている様子

「新潟県立病院臨床研修コンソーシアムでは、新発田病院を基幹病院とし、 新潟県立病院の3つの病院で、 救急・がん・地域密着型医療とそれぞれ特色の異なる研修を受けることができます」

臨床スキル改善につながる取り組み

伝統的なモーニングカンファ

ーーカンファレンスの特徴について。

田辺先生「毎週火曜と木曜の朝、 15分間のモーニングカンファレンスを開催しています。 全ての診療科からランダムに選ばれた指導医と研修医がペアを組みます。 重要な救急疾患のテーマについて研修医が発表し、 その後全員でディスカッションします。 研修医全員が参加しており、 9週間に1回発表が回ってきます」

「カンファレンス自体は15分と短時間ですが、 発表に向けたパワーポイント作成や症例調査に多くの時間を費やすことで、 学会発表のスキルにも役立ちます」

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モーニングカンファレンス

「元々研修医のための学習の場として始まり、 現在では1000回以上開催されています。 各回のデータは全て院内データバンクに保存され、 過去の発表やディスカッションを振り返ることが可能です。 これは、 研修医の知識共有、 理解力の向上、 そして全医師の臨床スキル改善の機会になっています」

先生のプロフィール

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新潟県立新発田病院のホームページ

新潟県立新発田病院の初期臨床研修医募集サイト

こちらの記事の監修医師
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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