海外ジャーナルクラブ
6日前

Guttman-Yasskyらは、 活性化T細胞表面に発現するOX40受容体を標的とするrocatinlimabの、 有効性および安全性を検証する第Ⅲ相試験 (ROCKET-IGNITE、 ROCKET-HORIZON) を実施した。 その結果、 24週時点でのEASI-75達成率は、 IGNITE試験において300mg群で42%、 150mg群で36%であり、 プラセボ群の13%に比して有意に改善した。 HORIZON試験でもrocatinlimabによる有意な改善が認められたほか、 vIGA-ADスコア0/1達成率においても両試験で改善が認められた。 試験結果はLancet誌に発表された。
長期治療および維持療法の評価を目的として、 ROCKET-ASCEND試験が現在進行中です。
Rocatinlimabは、 活性化T細胞表面に発現するOX40受容体を標的とすることで、 病原性T細胞を阻害・減少させるT細胞再均衡療法である。
中等症~重症の成人アトピー性皮膚炎に対するrocatinlimabの有効性および安全性を評価するために2件の国際共同第Ⅲ相試験を実施した。
本研究は、 19ヵ国で実施された二重盲検無作為化比較試験 (ROCKET-IGNITE[IGNITE]、 ROCKET-HORIZON[HORIZON]) であり、 罹患歴1年以上の中等症~重症の成人アトピー性皮膚炎患者である。
IGNITEでは、 対象患者がrocatinlimab 300mg群、 rocatinlimab 150mg群、 プラセボ群に3:2:2で無作為化された。 HORIZONでは、 rocatinlimab 300mg群とプラセボ群に3:1で無作為に割り付けされた。 両試験とも、 0、 2、 4週に投与し、 その後4週間ごとに投与、 最終投与は20週であった。
主要評価項目は、 24週時点でのEASI-75達成率およびvIGA-ADスコア0または1 ( 「正常」 または 「ほぼ正常」、 ベースラインから2ポイント以上改善) である。
IGNITEでは769例、 HORIZONでは726例が無作為化され、 両試験とも主要評価項目を達成した。
24週時点でのEASI-75達成率 (IGNITE)
プラセボとの差 :
300mg群 29.5% (95%CI 22.3–36.1、 p<0.001)
150mg群 23.4% (95%CI 15.4–30.9、 p<0.001)
24週時点でのEASI-75達成率 (HORIZON)
プラセボとの差 :
19.1% (95%CI 12.4–25.2、 p<0.001)
vIGA-ADスコア0/1達成率 (IGNITE)
プラセボとの差 :
300mg群 14.9% (95%CI 8.8–20.6、 p<0.001)
150mg群 10.3% (95%CI 3.8–16.6、 p=0.002)
vIGA-ADスコア0/1達成率 (HORIZON)
プラセボとの差 :
12.8% (95%CI 7.6–17.3、 p<0.001)
有害事象の発現率は、 両試験でrocatinlimab群とプラセボ群で概ね同程度であった。 Rocatinlimab群で高頻度な有害事象 (発現率4%以上かつプラセボの2倍以上) は、 発熱、 悪寒、 アフタ性口内炎であった。 発熱と悪寒の多くは注射関連反応であり、 軽度~中等度であった。 重篤な有害事象はrocatinlimab群で2~5%、 プラセボ群で4~6%に報告され死亡例はなかった。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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