海外ジャーナルクラブ
8ヶ月前

Camponeらは、 ER陽性かつHER2陰性の進行乳癌患者を対象に、 経口タンパク質分解誘導キメラ分子型エストロゲン受容体分解薬であるvepdegestrantの有効性を、 第Ⅲ相無作為化比較試験 (VERITAC-2) で検討した。 その結果、 ESR1変異を有する患者群において、 vepdegestrantはフルベストラントに比べ無増悪生存期間を有意に延長することが明らかとなった。 本研究はNEJM誌において発表された。
追跡期間が短く、 全生存期間および奏効期間の評価が困難であったため、 本薬剤の長期的outcomeはlimitationとなります。
vepdegestrantは、 ユビキチン-プロテアソーム系を介してエストロゲン受容体 (ER) を分解する経口タンパク質分解誘導キメラ分子 (PROTAC) 製剤であり、 内分泌療法抵抗性を克服する可能性がある。
第III相無作為化比較試験 (VERITAC-2) の対象は、 ER陽性、 HER2陰性の進行乳癌患者で、 CDK4/6阻害薬を含む1ラインの治療歴および1ラインの内分泌療法歴を有し、 追加で最大1ラインの内分泌療法歴を有する患者であった。 患者は、 vepdegestrant 200mgを28日サイクル中毎日1 回経口投与するvepdegestrant群と、 フルベストラント 500mgを、 1サイクル目の1日目および15日目、 以降は各サイクル1日目に筋肉内投与するフルベストラント群に1:1で無作為に割り付けた。 無作為化はESR1変異の有無および内臓病変の有無で層別化した。 主要評価項目は、 盲検下独立中央判定によるESR1変異を有する集団の無憎悪生存期間 (PFS)、 および全集団のPFSだった。
624例が無作為化され、 vepdegestrant群に313例、 フルベストラント群に311例が割り付けられた。
ESR1変異群 (270例) におけるPFS中央値 (95%CI) は以下の通りであり、 有意な延長が 認められた。
HR 0.58 (95%CI 0.43-0.78、 p<0.001)
全集団のPFS中央値(95%CI)以下の通りであり、 有意な延長は認められなかった。
HR 0.83 (95%CI 0.69-1.01、 p=0.07)
グレード3以上の有害事象は、 vepdegestrant群 23.4%、 フルベストラント群 17.6%に発現。 治療中止に至った有害事象は、 vepdegestrant群 2.9%、 フルベストラント群 0.7%に発現した。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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