「3次救急」 × 「総合診療」 で磨くプライマリケア ~長野赤十字病院~
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インタビュー

2ヶ月前

「3次救急」 × 「総合診療」 で磨くプライマリケア ~長野赤十字病院~

「3次救急」 × 「総合診療」 で磨くプライマリケア ~長野赤十字病院~
植木俊充先生 (右奥)、 山本学先生 (左奥)、 中村伊吹先生 (左前)、 曽根原祐太先生
長野県北信地域唯一の3次救急病院である長野赤十字病院 (長野市) は、 救急車の年間搬送台数県内1位を誇る。 どんな研修ができるのか。 指導医2人と研修医2人に特徴などを聞いた。 

インタビューに応じたのは、 臨床研修センター長の植木俊充先生、 臨床研修副センター長の山本学先生、 消化器内科専攻医の中村伊吹先生と曽根原祐太先生 (2年次)。

※注) インタビュー当時 (2024年2月) 、 中村先生は初期研修医 (2年次)。内容や肩書きは現在とは異なる場合があります。

研修の特徴

どの診療科でも重症度問わず経験が積める

――3次救急で得られるスキルは?

植木先生

「『地域医療の最後の砦』としての役割を担っており、 医師としての責任感は必然的に芽生えます。 どの診療科でも重症度を問わず診療する必要があり、 1年次から診療経験を積めることが最大の特徴です。 実践を繰り返して病気の知識や医療スキルを向上させることができます」

総合診療で鑑別スキルが身につく

「3次救急」 × 「総合診療」 で磨くプライマリケア ~長野赤十字病院~
初診患者について指導医に相談している様子

――総合内科で研修する意義は?

植木先生

「研修医1年目は、 4月から総合内科の外来診療を担当します。 総合内科では紹介状を持っていない患者さんの診察もします。 研修医自身が問診で疾患の種類や重症度を鑑別し、 適切な治療を提案する必要があります。 もちろん指導医がついていますので、 不安な点があればフォローに入ります。 最初は1~2人の診察で精いっぱいでも、 1年後には3~5人の診察が可能になるまでに成長します」

「2年目では、 総合内科の病棟を担当します。 上級医のサポートを受けながら、 入院期間中の検査や治療計画を策定など主治医のような役割を担います。 看護師や臨床検査技師、 薬剤師などスタッフと連携を取り、 退院するまでチームとして患者さんをサポートします」

手技のスキルアップや学会発表に力

――スキルラボルームとは

山本先生

「採血や点滴、 腰椎穿刺、 胸腔ドレーンなど手技の練習ができる部屋です。 利用時間に制限がなく、 手の空いたタイミングで技術向上に努めることができます」

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トロッカー挿入の研修をしている様子

――学会発表にも力を入れている。

「研修後期では、 学会発表にチャレンジする機会を設けていますが、 賞を受賞する研修医も多いです。 研修医の教育に熱心な指導医が多く、 指導医とともに大変ながらも楽しみながら取り組んでいます」

定例会や投書箱設置で研修医の声を反映

――研修医の指導で心がけていることは?

植木先生

「通常、 病院当直というと午後5時から翌朝8時まで働くケースが多いと思われますが、 15時間勤務となってしまいます。 当院では研修医がオーバーワークにならないよう、 昼に出勤して午前0時に帰る準夜を多くするなどして調整しています」

「研修医の声を拾う機会として、 年に3回、 研修医と指導医が会議をしています。 困ったことがあれば、 投書箱に意見を出せるような取り組みもしています」

山本先生

「研修医がストレスなく研修生活を送れるように、 専用の部屋を用意しています。 研修医同士が雑談したり勉強したり自由に使えます。 それぞれの研修医にデスクが一つずつありますので、 個々の作業や勉強に集中することもできます」

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研修医専用の研修医室では和気あいあいと雑談することも多い

研修医の視点

上級医に相談しやすい

――長野赤十字病院を研修先に選んだ理由は?

中村先生

「さまざまな症例に触れることができるからです。 3次救急では重症患者にもファーストタッチできるため、 医学的な知見が広がるだけでなく、 臨機応変に対応する力も自然に身につきます」

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学会発表の様子

――実際に研修した率直な感想は?

中村先生

「専攻医や上級医に疑問点を気軽に聞くことができる環境です。 学会発表では丁寧な指導のおかげもあり、 呼吸器内科の学会で最優秀賞を受賞できました」

曽根原先生

「病棟管理では、 『どの症例が手術になるか』『術後の経過がどうなるか』などを間近で目にすることができます。 救急の現場で診ていた症例がどのような結果をたどっていくのか理解でき、 とても勉強になっています」

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多職種カンファレンスでは研修医がプレゼンを行う

休みもバランスよく取れる

――入職前のイメージとのギャップは?

中村先生

「『長野赤十字病院は大変』という話を大学の先輩から聞いていましたが、 実際には休みもバランスよく取れています。 同僚とマラソン大会に参加したり、 東京へ遊びに出掛けたりして充実した時間を過ごしています」

曽根原先生

「意外に自分の時間がしっかり確保でき、 平日に自己学習をする時間もあります。 休日はスキーやスノボーをしたり、 旅行に出掛けたりしています」

「3次救急」 × 「総合診療」 で磨くプライマリケア ~長野赤十字病院~
参加した研修医7人全員が完走した長野マラソン

病院の雰囲気

コメディカルとの距離が近い

――病院の雰囲気は?

中村先生

「コメディカルとの距離感が近く、 看護師や薬剤師、 理学療法士などに気軽に相談できます」

曽根原先生

「本社 (日本赤十字社) が看護学校も運営している関係もあり、 看護師さんから指導を受ける機会がたくさんあります。 採血研修では検査技師さんからポイントを教えてもらいますその道のプロから技術を学べるのも魅力です」

――医学生にメッセージを。

中村先生

「当院は主体的に学べる体制が整っています。 色々な処置や専門的な検査などの経験を多く積みたい人にはオススメです」

植木先生

「研修先で出会った仲間は、 今後のキャリアを築く上でもかけがえのない存在になります。 研修は大変なことも多いですが、 研修医が後悔しないようなプログラムを提供していると自負しています」

先生方のプロフィール

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▶長野赤十字病院のホームページ

▶長野赤十字病院の初期研修医募集ページ

こちらの記事の監修医師
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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