HOKUTO通信
2年前
第117回医師国家試験の合格発表が16日にあり、 新卒と既卒を合わせた合格率は91.6%だった。 前年比0.1㌽減で、 過去10年で3番目の高さ。 新卒の合格率で100%を達成したのは徳島大など5大学で、 最も低かったのは84.4%の東海大だった。
対象は、 医学科1期生が今回受験した国際医療福祉大が増えて82大学。 国際医療福祉大は合格率99.2%だった。
ほかに新卒合格率100%だったのは、 福島県立医科大、 順天堂大、 愛知医科大、 久留米大。 久留米大は前回81大学中最も低い85.7%からジャンプアップした。
前回新卒合格率100%だった自治医科大は99.2%だった。 99%台だったのは計5大学で、 ほかに滋賀医科大、 奈良県立医科大、 慶應大、 国際医療福祉大。
一方、 90%に届かなかったのは6校で、 いずれも私立大だった。
必修問題を除く一般・臨床問題の合格基準点は295点中220点で、 正答率は74.6%。 一般と臨床を合算するようになった2018年以降、 正答率は7割前後で推移しており、 今回の正答率はやや高めだった。
この合格率は (合格者数) ÷ (受験者数) で算出されている。 15日配信の 「国試の合格率が高いカラクリとは」 で触れたように、 「受からなさそうな人は国試を受験させず、 見かけ上の合格率を上げる」 (都内の医師) との戦略をとる大学もあるという。
次回はより実態に近い、 HOKUTO独自の合格率ランキングを紹介する。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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