海外ジャーナルクラブ
2年前
Suárezらは、 転移性乳頭状腎癌 (PRC) 患者を対象に、 MET阻害薬savolitinib+ PD-L1阻害薬デュルバルマブ併用の有効性と安全性を単群第II相試験CALYPSOで検討。 その結果、 savolitinib+デュルバルマブの併用療法は、 MET駆動性例サブセットにおいて忍容性があり、 高い確定奏効率 (cRR)と関連していた。
すでに併用療法vs.単剤療法の第Ⅲ相RCTが進行中ですのでその結果を待ちたいと思います。 研究終了は2026年秋のようです。
PRCは予後不良であり、 新しい治療法が求められている。 METおよびPD-L1阻害薬を検討することには強い根拠がある。
転移性PRC患者:41例
デュルバルマブ (1,500mgを4週間に1回) とsavolitinib (600mgを1日1回)
確定奏効率 (cRR) 50%以上
無増悪生存期間 (PFS)、 忍容性、 全生存期間 (OS)
治験集団全体のcRRは29% (12例、 95%CI 16-46%) であり、 本試験の主要評価項目は達成されなかった。
MET駆動性例のcRRは53% (95%CI 28-77%)、 PD-L1陽性腫瘍例は33% (同17-54%) であった。
savolitinib+デュルバルマブの併用療法は、 MET駆動性例サブセットにおいて忍容性があり、 高いcRRと関連していた。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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