海外ジャーナルクラブ
6日前

Heymachらは、 HER2変異陽性の進行・転移性非扁平上皮非小細胞肺癌 (NSCLC) 患者を対象に、 1次治療としてHER2選択的チロシンキナーゼ阻害薬ゾンゲルチニブの有効性および安全性を第Ia/Ib相多コホート試験Beamion LUNG-1のIb相におけるコホート2 (未治療患者コホート) および探索的なコホート4 (活動性脳転移を有する患者) で評価した。 その結果、 コホート2においてゾンゲルチニブによる客観的奏効率 (ORR) は76%と高率かつ持続的な有効性を示し、 治療関連有害事象 (TRAE) は主に軽度であった。 本研究はN Engl J Med誌において発表された。
First-Line Zongertinib in Advanced HER2-Mutant Non-Small-Cell Lung Cancer. N Engl J Med. 2026 Apr 15. Online ahead of print. PMID: 41985129
第Ⅲ相試験Beamion LUNG-2において、 切除不能な局所進行・転移性HER2変異陽性非扁平上皮NSCLCに対する1次治療として、 ゾンゲルチニブと標準治療の比較検証が進行中です。

HER2陽性進行NSCLCへのゾンゲルチニブ、 ORRは71%
HER2+進行NSCLC「1次治療」でのゾンゲルチニブ、ORRは77%
近年まで、 HER2変異陽性NSCLC患者への1次治療として使用可能な標的治療は存在しなかった。 ゾンゲルチニブは経口投与が可能な不可逆的チロシンキナーゼ阻害薬であり、 EGFRに作用せず、 HER2を選択的に阻害することで関連する毒性を最小限に抑える。
HER2変異陽性の進行・転移性非扁平上皮NSCLC患者を対象とした第Ia/Ib相多コホート試験Beamion LUNG-1のIb相におけるコホート2 (未治療患者74例) およびコホート4 (活動性脳転移を有する患者30例) でゾンゲルチニブ120mgを投与した。
コホート2における主要評価項目は盲検化独立中央判定によるORR、 副次評価項目は奏効期間 (DOR)、 無増悪生存期間 (PFS) などであった。 コホート4では探索的な評価が実施された。
コホート2におけるORRは76% (95%CI 65-84%) であった。
DOR中央値は15.2ヵ月 (95%CI 9.8ヵ月-NE)、 PFS中央値は14.4ヵ月 (95%CI 11.1ヵ月-NE) であった。
有害事象は全Gradeで99%、 そのうちGrade3以上は45%、 TRAEは全Gradeで91%、 そのうちGrade3以上は19%で認められた。
コホート4におけるRANO-BM基準に基づく頭蓋内客観的奏効率 (icORR) は47% (95%CI 30-64%) であった。 Grade3以上のTRAEが17%で認められた。
著者らは 「ゾンゲルチニブは、 未治療の進行・転移性HER2変異陽性NSCLC患者において持続的な有効性を示し、 TRAEは主に軽度であった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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