国内初-RSウイルスの母子免疫ワクチンが承認
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3ヶ月前

国内初-RSウイルスの母子免疫ワクチンが承認

国内初-RSウイルスの母子免疫ワクチンが承認
ファイザーは1月18日、 組換えRSウイルスワクチン (商品名アブリスボ) について、 妊婦への能動免疫による新生児および乳児におけるRSウイルスを原因とする下気道疾患の予防を適応とする国内製造販売承認を取得したと発表した。 

妊娠中の接種で出生時より下気道疾患を予防

同薬は国内初の母子免疫ワクチンである。 妊婦への接種で母体のRSウイルスに対する中和抗体価を高めるとともに、 上昇した中和抗体価が胎児に移行することで、 出生時点から乳児におけるRSウイルスを原因とする下気道疾患を予防することが期待される。

基礎疾患のない正規産児にも適応

これまでRSウイルス感染症においては、 重症化リスクが高い早産児や基礎疾患を有する児に対する予防薬として抗RSV抗体パリビズマブが用いられてきたものの、 同薬は基礎疾患を持たない正期産児には適応外である。 しかし本邦では、 基礎疾患を持たない2歳未満の児の罹患・入院も多く、 生後1~2ヵ月で流行がピークとなるため、 生後早期からの予防策が待たれていた。

今回の承認は、 妊婦およびその乳児を対象とした主要な第Ⅲ相多施設共同二重盲検無作為化試験MATISSEの中間解析結果に基づく。 妊娠中に同薬を接種した健康な母親への安全性および免疫原性と、 出生後乳児においてRSウイルスを原因とする下気道疾患の予防に対する有効性、 安全性および免疫原性がそれぞれ評価された。

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解説 : 神尾敬子先生ほか

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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