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43日前

【JAMA】小細胞肺癌への1次治療、セルプルリマブ+化学療法でOSを有意に改善

Chengらは, 前治療歴のない進展型小細胞肺癌 (SCLC) 患者を対象に, 1次治療の化学療法にPD-1阻害薬セルプルリマブを追加した場合の有効性と安全性を検討する国際二重盲検第Ⅲ相無作為化化臨床試験を実施 (ASTRUM-005試験) . その結果, セルプルリマブ+化学療法は化学療法単独と比較して全生存期間 (OS) を有意に改善した. 本研究は, JAMA誌において発表された. 

📘原著論文

Effect of First-Line Serplulimab vs Placebo Added to Chemotherapy on Survival in Patients With Extensive-Stage Small Cell Lung Cancer: The ASTRUM-005 Randomized Clinical Trial. JAMA. 2022 Sep 27;328(12):1223-1232.PMID: 36166026

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

serplulimab vs atezolizumab or durvalumab+化学療法ができていないことが最大のlimitationですが, 本研究参加6カ国の内訳も注目です (China, Georgia, Poland, Russia, Turkey, and Ukraine)


背景

PD-1阻害剤と化学療法の併用は, 進展型SCLC患者の第一選択治療へのアプローチを変えた. しかし, 進展型SCLC患者において, 化学療法にPD-1阻害剤を追加することで同等以上の効果が得られるかどうかは不明である.

研究デザイン

  • 対象:前治療歴のない進展型小細胞肺癌SCLC患者:585名
  • 患者を以下の2群に2:1の割合で無作為に割り付け.
  • セルプルリマブ群:389名 (3週間ごとにセルプリマブ4.5mg/kgを静脈内投与)
  • プラセボ群:196名
全例にカルボプラチンとエトポシドの静脈内投与を3週間ごとに最大12週間行った.
  • 主要評価項目:OS (中間解析で事前に指定された有意水準, 両側P<0.012)
  • 副次評価項目:無増悪生存期間 (PFS) と有害事象を含む13の副次的転帰.

研究結果

  • 追跡期間中央値:12.3カ月

有効性評価

  • OS中央値
  • セルプリマブ群:15.4カ月 (95%CI 13.3-評価不能)
  • プラセボ群:10.9カ月 (95%CI 10.0-14.3)
HR 0.63, 95%CI 0.49-0.82, P<0.001
  • PFS中央値
  • セルプリマブ群:5.7カ月 (95%CI 5.5-6.9)
  • プラセボ群:4.3カ月 (95%CI 4.2-4.5カ月)
HR 0.48, 95%CI 0.38-0.59

安全性評価

グレード3以上の治療関連有害事象は, セルプルリマブ群33.2% (129名) , プラセボ群27.6% (54名) に発現した.

結論

前治療歴のない進展型SCLC患者において, セルプリマブ+化学療法は化学療法単独と比較してOSを有意に改善し, この患者集団に対する第一選択治療としてのセルプリマブ+化学療法の使用を支持するものであった.

こちらの記事の監修医師
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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