海外ジャーナルクラブ
8ヶ月前
Szlosarekらは、 化学療法歴のない非上皮性胸膜中皮腫患者を対象に、 標準的な1次化学療法とペグ化アルギニンデイミナーゼ (ADI-PEG 20;pegargiminase) の併用療法の有効性および安全性を第Ⅱ/Ⅲ相二重盲検無作為化臨床試験ATOMIC-Mesoで検討した。 その結果、同併用療法は標準化学療法単独と比較し、 全生存期間 (OS) が有意に延長することが示された。 本研究は、 JAMA Oncol誌において発表された。
本研究は介入群の優位性が明らかなためにFDAに相談のもと2回目の中間解析結果後に終了した、 とのことです。
化学療法歴のない中皮腫患者 : 249例
患者は以下の群に1 : 1の割合で無作為に割り付けられた。
全例においてペメトレキセドとプラチナ製剤による化学療法を実施
主要評価項目 : OS
副次評価項目 : 無増悪生存期間 (PFS) と安全性
死亡のHR 0.71 (同0.55-0.93、 p=0.02)
HR 0.65 (同0.46-0.90、 p=0.02)
pegargiminase群では薬物過敏症 (2.4%) と皮膚反応 (1.6%) が確認されたが、 プラセボ群では確認されなかった。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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