【JAMA Oncol】非上皮性胸膜中皮腫へのpegargiminase+標準化学療法でOS改善
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海外ジャーナルクラブ

8ヶ月前

【JAMA Oncol】非上皮性胸膜中皮腫へのpegargiminase+標準化学療法でOS改善

【JAMA Oncol】非上皮性胸膜中皮腫へのpegargiminase+標準化学療法でOS改善
Szlosarekらは、 化学療法歴のない非上皮性胸膜中皮腫患者を対象に、 標準的な1次化学療法とペグ化アルギニンデイミナーゼ (ADI-PEG 20;pegargiminase) の併用療法の有効性および安全性を第Ⅱ/Ⅲ相二重盲検無作為化臨床試験ATOMIC-Mesoで検討した。 その結果、同併用療法は標準化学療法単独と比較し、 全生存期間 (OS) が有意に延長することが示された。 本研究は、 JAMA Oncol誌において発表された。

📘原著論文

Pegargiminase Plus First-Line Chemotherapy in Patients With Nonepithelioid Pleural Mesothelioma: The ATOMIC-Meso Randomized Clinical Trial. JAMA Oncol. 2024 Feb 15:e236789. PMID: 38358753

👨‍⚕HOKUTO監修医コメント

本研究は介入群の優位性が明らかなためにFDAに相談のもと2回目の中間解析結果後に終了した、 とのことです。


主要評価項目はOS

対象

化学療法歴のない中皮腫患者 : 249例

介入

患者は以下の群に1 : 1の割合で無作為に割り付けられた。

  • pegargiminase群
週1回のpegargiminase筋肉内投与 (36.8mg/m²)
  • プラセボ群

全例においてペメトレキセドとプラチナ製剤による化学療法を実施

評価項目

主要評価項目 : OS

副次評価項目 : 無増悪生存期間 (PFS) と安全性

死亡リスクを29%低減

OS中央値

  • pegargiminase群 : 9.3ヵ月 (95%CI 7.9-11.8ヵ月)
  • プラセボ群 : 7.7ヵ月 (同6.1-9.5ヵ月)
死亡のHR 0.71 (同0.55-0.93、 p=0.02)

PFS中央値

  • pegargiminase群 : 6.2ヵ月 (95%CI、 5.8-7.4ヵ月)
  • プラセボ群 : 5.6ヵ月 (同4.1-5.9ヵ月)
HR 0.65 (同0.46-0.90、 p=0.02)

グレード3~4の有害事象

  • pegargiminase群 : 28.8%
  • プラセボ群 : 16.9%

pegargiminase群では薬物過敏症 (2.4%) と皮膚反応 (1.6%) が確認されたが、 プラセボ群では確認されなかった。

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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