【呼吸器・肺癌】呼吸器腫瘍内科医がお薦めする学会5選
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関西医科大学呼吸器腫瘍内科学講座

8ヶ月前

【呼吸器・肺癌】呼吸器腫瘍内科医がお薦めする学会5選

【呼吸器・肺癌】呼吸器腫瘍内科医がお薦めする学会5選
関西医科大学呼吸器腫瘍内科学講座による、 呼吸器疾患・肺癌診療に役立つ情報をお届けします。 第5回は、「呼吸器腫瘍内科医がお薦めする学会5選」 をご紹介します。 (解説医師 : 関西医科大学呼吸器腫瘍内科 竹安優貴氏)

はじめに

学会は発表と意見交換の場

私が研修医のころは、 "学会"と耳にすれば、 それは神聖なるもので、 同期の研修医が発表することがあろうものならば羨ましさもありました。 そのくらい学生・研修医にとっては、 一度は行ってみたい場所であるのではないでしょうか。

ここでいう"学会"とは、 「研究者の研究成果を発表し、 他の研究者・専門家と議論や意見交換を行う場」 です。 以下にそれぞれの学会の特徴と次回開催時期・場所について述べていきたいと思います。

【目次】

  1. 日本内科学会総会・講演会
  2. 日本呼吸器学会学術講演会
  3. 日本臨床腫瘍学会学術集会 (JSMO)
  4. 日本肺癌学会学術集会
  5. 日本アレルギー学会学術大会

日本内科学会総会・講演会

【呼吸器・肺癌】呼吸器腫瘍内科医がお薦めする学会5選
公式ホームページより引用

全内科系医師が参加すべき大規模学会

すべての内科医が参加必須です!会員数が多く、 地方で行われないのが少し残念ですが、 地方会も盛り上がっているため、 総会に参加できない場合は地方会に参加しましょう。

第121回日本内科学会総会・講演会

会期 : 2024年4月12日 (金) ~14日 (日) 
会場 : 東京国際フォーラム
会長 : 渥美達也 (北海道大学 免疫・代謝内科学分野 教授) 

日本呼吸器学会学術講演会

【呼吸器・肺癌】呼吸器腫瘍内科医がお薦めする学会5選
(公式ホームページより引用)

呼吸器領域のあらゆる分野を学べる

呼吸器内科医で行かない人はいないと言っても過言ではない、 呼吸器を語るために参加必須の学会です。 呼吸器のどの分野においても満遍なく扱っており、 呼吸器専門医を取得する方は参加必須です。

第64回日本呼吸器学会学術講演会

会期 : 2024年4月5日 (金) ~7日 (日) 
会場: パシフィコ横浜 ノース
会長 : 金子猛 (横浜市立大学 呼吸器病学教室 主任教授) 

日本臨床腫瘍学会学術集会 (JSMO)

【呼吸器・肺癌】呼吸器腫瘍内科医がお薦めする学会5選
(公式ホームページより引用※第21回日本臨床腫瘍学会学術集会)

英語演題に触れるチャンスも

学会の発表はすべて英語でありますが、 腫瘍内科、 がん薬物療法専門医を取得する方、 あるいは腫瘍を扱う外科の先生は必ず参加すべきです。

余談ですが、 過去には夏に行われていましたが海外学会の開催時期とかぶってしまい、 冬に移行になりました。

第22回日本臨床腫瘍学会学術集会 (公式ホームページ準備中)

2025年3月6日 (木) ~8日 (土) 
会場: 神戸国際会議場
会長 : 高山哲治 (徳島大学ヘルスバイオサイエンス研究部消化器内科学 教授) 

日本肺癌学会学術集会

【呼吸器・肺癌】呼吸器腫瘍内科医がお薦めする学会5選
(公式ホームページより引用)

肺癌を専門にしたいなら必ず参加を

肺癌を専門にうたうのであれば必ず参加すべきです!肺癌専門医ができるとかできないとか……

第65回日本肺癌学会学術集会

会期 : 2024年10月31日 (木) ~11月2日 (土) 
会場: パシフィコ横浜 ノース
会長 : 大江裕一郎 (国立がん研究センター中央病院副院長/呼吸器内科長) 

日本アレルギー学会学術大会

【呼吸器・肺癌】呼吸器腫瘍内科医がお薦めする学会5選
(公式ホームページより引用)

多領域の専門医と交流できる学会

呼吸器に限らず皮膚科、 眼科、 小児科など幅広い分野の専門医が集います。 日本アレルギー学会専門医は、 取得しておくと医師としての付加価値向上が目指せます。

第73回日本アレルギー学会学術大会

会期 : 2024年10月18日 (金) ~20日 (日) 
会場: 国立京都国際会館
会長 : 新実彰男 (名古屋市立大学 呼吸器・免疫アレルギー内科学教授) 

最後に-学会参加の利点とポイント

学会は診療と異なる刺激を得られる場

かく言う私も研修医の頃に発表の機会をいただいたのは記憶に新しいですが、 どのような発表をしたかはもうあまり覚えておらず、 学会終わりの上司とのお食事とお酒が格別だったことは鮮明に覚えています。

勉強する場ではありますが日頃の疲れを癒すストレス発散という別の用途が学会にはあるのではないでしょうか (厳格な先生方には反感を買うかもしれません。 筆者個人の意見です)。

学会参加の利点は発表だけではない

そもそも学会に参加する理由として、 研究成果の発表以外に①専門医資格に必要な単位数の取得、 ②他施設の先生との交流が挙げられます。 どの専門医資格を取るかある程度決まっているなら、 学会参加からの有効期間がありますので、 一度希望の専門医資格取得のページに行かれることをお勧めします。

各学会の特徴や開催地も重要

この項では 「呼吸器腫瘍内科がお薦めする学会5選」 と大それた名目で学会を紹介します。 もちろん主要な学会には、 自分自身も発表演題を登録して極力参加します。

(内緒話ではありますが) "どの学会"ではなく"どこで開催されるか"も1つの重要な要素で、 「また東京?」 「またパシフィコ横浜?」 という言葉はよく聞く文言です。

宿泊先は早めの予約を

どの学会も開催時期の会場近くのホテルはすぐ満室となるため、 参加すると決めたら早めの予約をお薦めします。 筆者はいつもギリギリで少し離れたところに泊まることが多く、 それはそれで楽しいのですが、 少し休みたいときにホテルが会場から近いのは大変ありがたいです。

以上つらつらと述べましたが、 一度興味がある学会ホームページにアクセスしてみてください。 そしてぜひ学会会場でお会いした日には気軽に声をかけてください!!!

解説医師

【呼吸器・肺癌】呼吸器腫瘍内科医がお薦めする学会5選

専攻医募集中

呼吸器腫瘍内科

2022年4月に内科学第一講座より分離独立して開講し、 肺癌の標準的診療を実践しているほか、 呼吸器疾患や腫瘍に関心がある研修医の教育支援も行っています。 現在メンバーは14人おり、 最も特徴的な点は若い先生が多いことです。 40代以上は3人、 ほかは皆30代以下で、 エネルギーに満ち溢れています。 また、 新しい講座であるため、 他施設とのしがらみがありません。 出向先は研修医の希望を尊重し、 希望先の施設で研修を受けられるようにサポートしています。

興味のある先⽣はぜひ、 yuta1106yamanayt@gmail.comまでご連絡ください。

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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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