海外ジャーナルクラブ
8ヶ月前
Fiorilloらは、 中等症から重症の尋常性乾癬の小児患者を対象に、 PDE4阻害薬アプレミラストの有効性と安全性を第Ⅲ相多施設共同無作為化二重盲検プラセボ対照試験SPROUTで検討した。 その結果、 アプレミラストはプラセボと比較し、 全体的な疾患活動性および皮膚症状を有意に改善した。 本研究は、 J Am Acad Dermatol誌において発表された。
小児のRCTを見る機会はあまり多くないため、 治療効果以外にプラセボの効果の10%程度に着目しました。 成人のRCTのプラセボ効果が大体の研究で10%程度ですので、 小児でも同等の効果を示していて興味深いです。
中等度から重度の尋常性乾癬を有する小児患者に対する承認された全身治療の選択肢は限られている。
局所療法でコントロール不十分/不良で6~17歳の中等度から重度の乾癬患者 : 245例
患者を2 : 1の割合で無作為に割り付けた。
16週の投与後に、 52週まで両群の患者にアプレミラストを投与した。
16週時のsPGA*達成
16週時のPASI75達成
16週時のsPGA達成
p<0.0001
16週時のPASI75達成
p<0.0001
安全性に関する新たなシグナルは観察されなかった。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。