海外ジャーナルクラブ
25日前

Ríoらは、 ファンコニ貧血患者を対象に、 前処置なしの自己遺伝子修正造血幹細胞移植の安全性と有効性について、 第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験 (FANCOLEN-1) にて検証した。 その結果、 遺伝子導入細胞の生着は62.5%で認められた。 遺伝毒性事象はなく、 有害事象の多くは非重篤でベクター非関連であった。 試験結果はLancet誌に発表された。
本研究の限界として、 ファンコニ貧血A型の有病率が低く、 患者数が比較的少ない点が挙げられています。
RPI (reticulocyte production index)
ファンコニ貧血患者における骨髄不全の標準治療は同種造血幹細胞移植であるが、 合併症として後発癌の発生率増加などの問題がある。 本研究では、 この代替療法として自己遺伝子修正造血幹細胞移植の安全性と有効性を評価した。
本研究は、 スペインで実施された非盲検の第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験 (FANCOLEN-1) および治療後最大7年間の長期追跡試験である。 骨髄不全早期ファンコニ貧血A患者9例から動員末梢血CD34+細胞を採取し、 FANCA遺伝子コード治療用レンチウイルスベクターで遺伝子導入後、 前処置なしで再輸注した。
FANCOLEN-1の主要有効性評価項目は、 遺伝子導入細胞の生着であり、 輸注後2年目に患者骨髄または動員末梢血の有核細胞あたりの治療用ベクターコピー数が0.1以上、 かつ前年度から大幅減少がないこととした。 安全性主要評価項目は輸注後3年間の有害事象であった。
主要評価項目は、 評価可能な8例において62.5%で達成された。 輸注後2年目における患者骨髄および動員末梢血の、 有核細胞あたりの治療用ベクターコピー数 (中央値) はそれぞれ0.18 (四分位範囲0.01-0.20)、 0.06 (0.01-0.19) であった。
遺伝子治療に関連する遺伝毒性事象は認められなかった。 治療関連有害事象の多くは非重篤であり、 FANCAコードレンチウイルスベクターとの関連はなかった。 重篤有害事象は6例に9件報告され1件のみ製剤輸注と関連していたが、 全例回復した。 頻度の高い治療関連有害事象は血球減少症と一般的なウイルス感染であった。
著者らは、 「本結果は、 前処置を行わない自己遺伝子修正造血幹細胞移植が、 ファンコニ貧血患者において持続的生着と骨髄不全進行を抑制する可能性を初めて示した」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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