海外ジャーナルクラブ
20日前

Socinskiらは、 PD-L1発現率50%以上の未治療の進行非小細胞肺癌 (NSCLC) を対象に、 抗TIGIT抗体ociperlimabと抗PD-1抗体チスレリズマブの併用の有効性について、 ペムブロリズマブ単剤およびチスレリズマブ単剤と比較する無作為化比較試験 (AdvanTIG-302) で検討した。 その結果、 全生存期間 (OS) はociperlimab + チスレリズマブ群で31.9ヵ月であり、 ペムブロリズマブ群の29.4ヵ月に対し改善は示されなかった。 試験結果はJ Thorac Oncol誌に発表された。
試験は中間解析で無益性 (futility) のため早期終了となり、 有効性解析は記述的解析に留まるため、 統計学的な結論は得られていません。
非小細胞肺癌 (NSCLC) の予後を改善する新規薬剤が求められている。 TIGITとPD-1の同時阻害は抗PD-1抗体の活性を高める可能性があり、 本試験ではこの併用戦略を1次治療のPD-L1高発現NSCLCで検証した。
本試験は、 第Ⅲ相無作為化比較試験 (AdvanTIG-302) であり、 対象はステージ3/4かつPD-L1発現率50%以上の未治療NSCLC患者である。 患者は、 以下の3群に5:5:2で無作為化された。
主要評価項目はA群 vs B群の全生存期間 (OS) の比較であり、 主な副次評価項目は無増悪生存期間 (PFS) と奏効率 (ORR) であった。
記述的解析にて、 A群はB群に対するOSの改善を示さず、 OS中央値に各群で大きな差は認められなかった。
OS中央値
PFS中央値
ORR
治療関連有害事象の発現率はA群84.3%、 B群79.4%、 C群79.3%であり、 全治療群で忍容性は良好で新たな安全性シグナルは認められなかった。
著者らは、 「ociperlimabとチスレリズマブの併用はペムブロリズマブに対してOSの改善を示さず、 OS中央値は各群で大きく異ならなかった。 全治療群の安全性プロファイルは忍容可能で、 新たな安全性シグナルは認められなかった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。