【JCO】有棘細胞癌、 ペムブロリズマブで 「手術回避」 は可能か?
著者

海外ジャーナルクラブ

6ヶ月前

【JCO】有棘細胞癌、 ペムブロリズマブで 「手術回避」 は可能か?

【JCO】有棘細胞癌、 ペムブロリズマブで 「手術回避」 は可能か?
Ladwaらは、 切除可能なII~IV期の有棘細胞癌 (CSCC) で抗PD-1抗体ペムブロリズマブを用いた術前療法による臨床的完全奏効 (cCR) を達成した患者に対して、 予定されていた手術・放射線治療をデエスカレーションする戦略の有効性を多施設共同第Ⅱ相試験で検討した。 その結果、 ペムブロリズマブは高い臨床的または病理学的完全奏効 (cpCR) 率を示し、 手術・放射線治療を回避できる可能性が示された。 本研究はJ Clin Oncol誌において発表された。

📘原著論文

Response-Adapted Surgical and Radiotherapy De-Escalation in Resectable Cutaneous Squamous Cell Cancer Using Pembrolizumab: The De-Squamate Study. J Clin Oncol. 2025 Sep 10;43(26):2888-2896. PMID: 40690729

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

「A larger patient cohort and longer follow-up will be necessary to confirm these initial findings」 とAssociate Editorの慎重なコメントが記載されています。

関連コンテンツ

有棘細胞癌、 危険因子3つ以上で予後不良が顕著

JAMA Dermatol. 2025 Jun 1;161(6):597-604.

背景

関心が高まっている手術・放射線治療を回避した管理アプローチ

術前免疫療法後の病理学的完全奏効 (pCR) 率の高さにより、 切除可能なCSCCにおける合併症低減を目的として、 手術・放射線治療を回避した管理アプローチへの関心が高まっている。

そこで本研究では、 ペムブロリズマブを用いた術前免疫療法によるcCR達成で予定されていた手術・放射線治療をデエスカレーションする戦略の有効性を多施設共同第Ⅱ相試験で検討した。

研究デザイン

II~IV期CSCC患者27例を対象としたP2

切除可能なII~IV期 (M0) のCSCC患者27例に、 ペムブロリズマブ200mgを3週間ごとに4サイクル投与した後、 18F-フルオロデオキシグルコース陽電子断層撮影 (FDG-PET) による評価を実施した。

cCR (完全な代謝反応および標的部位の生検マッピングが陰性と定義) を達成した患者は、 予定された手術および放射線治療を回避した (完全なデエスカレーション)。 cCRを達成できなかった患者は、 手術を受け、 pCRに基づき術後放射線治療の省略が推奨された (部分的なデエスカレーション)。

その後、 全患者に対して、 維持療法としてペムブロリズマブの追加投与を13サイクル実施した。

主要評価項目はcpCRであり、 cCRとpCRの複合率であった。 主な副次評価項目は、 手術±放射線治療の省略、 無イベント生存 (EFS) 率、 有害事象 (AE) などであった。

結果

cpCRは63%、 追跡期間中央値18ヵ月で再発は認められず

対象患者の17例 (63% [95%CI 42-80%]) でcpCRが認められ、 その内訳はpCRが4例 (15%)、 cCRが13例 (48%) であった。

追跡期間中央値18ヵ月において、 cpCRを達成した患者に再発は認められなかった。

完全および部分的なデエスカレーションをそれぞれ48%、 15%で達成

完全なデエスカレーションおよび部分的なデエスカレーションはそれぞれ48%と15%で達成された。

安全性プロファイルは管理可能

Grade3以上の治療関連有害事象 (TRAE) は2例 (7%) に認められたが、 治療関連の死亡は報告されなかった。

結論

ペムブロリズマブで手術および放射線治療を回避できる可能性

著者らは 「本研究においてペムブロリズマブは切除可能なCSCCにおいて高いcpCR率を示し、 手術および放射線治療を回避できる可能性が示された」 と報告している。

ポストのGif画像
【JCO】有棘細胞癌、 ペムブロリズマブで 「手術回避」 は可能か?の全コンテンツは、医師会員限定でアプリからご利用いただけます*。
*一部のコンテンツは非医師会員もご利用いただけます
臨床支援アプリHOKUTOをダウンロードしてご覧ください。
今すぐ無料ダウンロード!
こちらの記事の監修医師
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

監修・協力医一覧
QRコードから
アプリを
ダウンロード!
【JCO】有棘細胞癌、 ペムブロリズマブで 「手術回避」 は可能か?