海外ジャーナルクラブ
2年前
Verweijらは, 肝硬変などの疾患予防に関連する稀なタンパク質コード変異体を同定し, 新たな治療標的を発見する目的で, 多段階エクソーム解析と遺伝子関連解析, in vitroの実験を実施. その結果, CIDEB のまれな生殖細胞変異が,様々な背景因子や重症度の肝疾患のリスク減少と関係していることが明らかとなった. 本研究は, NEJM誌において発表された.
本研究成果により肝硬変への進行を予防する治療に直結する道筋が容易に予想されます. 実診療までのゴールまで設定している点で単なる細胞変異の報告とは異なる感がします.
数十万人規模のエクソーム解析により, 肝疾患予防に関連する稀なタンパク質コード遺伝子変異を同定することで, 新たな治療標的を発見するための仮説構築が可能である.
多段階エクソーム解析と遺伝子関連解析を行い, 肝臓の表現型と関連する稀なタンパク質コード変異体が存在する遺伝子を同定した. また, それらの遺伝子と肝疾患との関連性を明らかにするためにin vitroの実験を行った.
CIDEB のまれな生殖細胞変異は, 肝疾患からの実質的な保護をもたらす.
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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