海外ジャーナルクラブ
7ヶ月前
Hammondらは、 重症化リスクが高くない症候性の新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) 成人外来患者を対象に、 経口抗ウイルス薬ニルマトレルビル/リトナビルの効果について、 第II/III相二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験EPIC-SR試験で検討した。 その結果、 徴候または症状の持続的な緩和までの期間は、 ニルマトレルビル/リトナビルとプラセボで有意差は認められなかった。 本研究はNEJM誌において発表された。
「効果がない」 で終了ではなく、 同時に、 症状緩和までの期間が例えば半分になるような薬の新規開発が期待されます。
標準的重症化リスクを有する、 またはワクチン接種済で重症化リスク因子を1つ以上有する患者において、 ニルマトレルビル/リトナビルの有効性は確立されていない。
過去5日以内に症状が発現し、 COVID-19が確認された成人患者 : 1,296例
患者を以下の2群に1 : 1の割合で無作為に割り付けた
COVID-19の徴候および全ての症状の持続的軽減が得られるまでの時間
28日目までのCOVID-19関連入院、 全死因死亡の発生
徴候および全症状持続的軽減の中央値
log-rank検定のp=0.60
28日目までのCOVID-19関連入院または全死因死亡率
群間差 -0.8%㌽ (95%CI -2.00.4%㌽)
有害事象の発現割合
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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