海外ジャーナルクラブ
27日前

Dauvilliersらは、 ナルコレプシー1型患者を対象に、 経口オレキシン2受容体作動薬オベポレクストンの有効性・安全性を、 2件の第Ⅲ相プラセボ対照無作為化比較試験 (First Light・Radiant Light) で検討した。 その結果、 12週時の覚醒維持検査 (MWT) 平均睡眠潜時の変化はオベポレクストン群で14.3~19.8分に対しプラセボ群では-0.4~-0.8分と改善が認められ、 エプワース眠気尺度 (ESS) 総スコアと週間情動脱力発作率にも改善が認められた。 一方、 有害事象はオベポレクストン群で多く (86~89%)、 頻尿と一過性不眠が主であった。 試験結果はNEJM誌に発表された。
対象者が主として中等症~重症のナルコレプシー1型であり、 軽症例を含む患者集団全体への一般化可能性に限界があります。
ナルコレプシータイプ1に初のオレキシン2受容体作動薬、 オーゼイフル®錠が承認
ナルコレプシー1型は、 日中の過度な眠気・情動脱力発作 (カタプレキシー) ・睡眠の分断・睡眠麻痺・入眠時または出眠時幻覚を特徴とする。 経口オレキシン2受容体作動薬オベポレクストン (TAK-861) は、 第Ⅱ相試験でナルコレプシー1型の症状を軽減した。
対象は16~70歳のナルコレプシー1型患者で、 First Light試験に168例、 Radiant Light試験に105例を登録した。 いずれも12週間にわたりオベポレクストンの有効性・安全性をプラセボと比較する第Ⅲ相プラセボ対照無作為化比較試験である。 患者は各試験で以下の群に無作為化された。
オベポレクストン 1mg群・オベポレクストン 2mg群・プラセボ群に3:3:2で割付
オベポレクストン 2mg群・プラセボ群に2:1で割付
主要評価項目は覚醒維持検査 (MWT)*によるベースラインから12週時までの平均睡眠潜時の変化とした。 主要な副次評価項目には、 エプワース眠気尺度 (ESS)**総スコアのベースラインから12週時までの変化と、 12週時の週間情動脱力発作率が含まれた。
12週時のMWT平均睡眠潜時のベースラインからの平均変化は、 オベポレクストン群がプラセボ群を上回った。
12週時MWT平均睡眠潜時 平均変化
(p<0.001)
ESS総スコアのベースラインから12週時までの平均変化、 および12週時の週間情動脱力発作率の中央値減少率も、 オベポレクストン群で改善した。
ESS総スコア 12週時までの平均変化
p<0.001
12週時の週間情動脱力発作率 中央値減少率
p<0.001
有害事象はオベポレクストン群で86~89%、 プラセボ群で43~54%に発生した。 最も多かった有害事象は頻尿と一過性不眠で、 いずれもオベポレクストン投与例の大部分に認められた。
著者らは、 「オベポレクストン12週間投与は、 覚醒・眠気・情動脱力発作の各指標を有意に改善した一方、 副作用として頻尿と一過性不眠が高頻度であった」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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