海外ジャーナルクラブ
1年前
Jiangらは、 マンモグラフィ検診における乳房密度の経時的変化がその後の乳癌リスクに及ぼす影響についてコホート内症例対照研究で検討。 その結果、 乳房密度の変化率が乳癌のリスクと関連することが明らかとなった。 本研究はJAMA Oncol誌において発表された。
乳房密度は乳癌の危険因子であることから、 乳癌患者の方が元々乳房密度が高い可能性があります。 その場合、 変化率で見ると変化は数学的には大きくなる (スタート時点が高いため) 傾向があるはずなのですが、 今回の研究結果のように低下傾向の変化が対照群に比べて小さいというのは真の変化に近いように思います。
乳房密度は乳癌の危険因子であるが、 乳房密度の縦断的な変化が乳癌リスクとどのように関連しているかについては十分に研究されていない。
各女性の乳房密度の経時的変化
乳房密度は、 症例群と対照群の両方で時間の経過とともに減少した。 しかし、 乳癌を発症した乳房密度の低下率は、 対照群と比較して有意に緩やかであった。
乳房密度の変化率がその後の乳癌のリスクと関連することが示された。 これにより、 縦断的な変化を既存のモデルに組み込むことで、 リスク層別化を最適化し、 より個別化されたリスク管理を行うことが可能になる。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。