海外ジャーナルクラブ
2年前
Qianらは、 新型コロナウイルス感染症に罹患した全身性自己免疫性リウマチ疾患患者を対象に、 外来治療とCOVID-19転帰の関連を後ろ向きコホート研究で検討。 その結果、 外来治療はそれを行わない場合と比較して、 重篤な転帰が低いことと関連していた。 本研究は、 Lancet Rheumatol誌において発表された。
約4割のリウマチ患者が外来治療を受けていないわけですが、 その受けていない理由 (臨床医の判断) が一番気になるところです。 これは後ろ向き解析では調整できない部分ですのでlimitationと言えます。
全身性自己免疫性リウマチ疾患で免疫抑制を受けている患者の中には、 依然として重症のCOVID-19のリスクを抱えている可能性がある.全身性自己免疫性リウマチ患者におけるSARS-CoV-2外来治療のCOVID-19転帰への影響は不明である。
全身性の自己免疫性リウマチの既往があり、 COVID-19を発症した18歳以上の患者
重症COVID-19 (30日以内の入院または死亡と定義)
704名中426名 (61%) の患者が外来治療を受けた。
経口外来治療を受けた7.9% (318名中25名) がCOVID-19のリバウンドを記録していた。
外来治療は、 外来治療を行わない場合と比較して、 入院や死亡の転帰が低いことと関連していた。 全身性自己免疫性リウマチ疾患とCOVID-19を罹患している患者に対するSARS-CoV-2外来治療の重要性と、 COVID-19リバウンドに関するさらなる研究の必要性を強調している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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