未治療BRAF V600E陽性mCRC、 エンコラフェニブ+セツキシマブ+FOLFIRIでORR改善
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HOKUTO編集部

2ヶ月前

未治療BRAF V600E陽性mCRC、 エンコラフェニブ+セツキシマブ+FOLFIRIでORR改善

未治療BRAF V600E陽性mCRC、 エンコラフェニブ+セツキシマブ+FOLFIRIでORR改善
未治療のBRAF遺伝子V600E変異陽性転移性大腸癌 (mCRC) において、 BRAF阻害薬エンコラフェニブ+抗EGFR抗体セツキシマブ (EC) +FOLFIRI併用療法の有効性および安全性について、 FOLFIRI±抗VEGF抗体ベバシズマブを対照に評価した第III相無作為化比較試験BREAKWATERのコホート3の結果から、 ORRが有意に改善した。 米・University of Texas MD Anderson Cancer CenterのScott Kopetz氏が発表した。 

試験の概要

コホート3ではEC+FOLFIRIを評価

対象はBRAF V600E変異陽性で、 転移病変に対する全身治療歴のない18歳以上のmCRC患者だった。コホート3では、 147例が以下の2群に1 : 1で無作為に割り付けられた。

  • EC+FOLFIRI群 : 73例
エンコラフェニブ+セツキシマブ+フルオロウラシル+レボホリナートカルシウム+イリノテカン
  • 対照群 (FOLFIRI±ベバシズマブ) : 74例

昨年のASCO GI 2025で発表されたBREAKWATER試験の中間解析結果から、 未治療BRAF V600E変異陽性mCRCにおけるmFOLFOX6+EC併用療法の標準治療に対する優越性は既に証明されている。

今回は、 FOLFIRI+EC併用療法とFOLFIRI±ベバシズマブの比較において、 主要評価項目である盲検下独立中央判定 (BICR) による奏効率 (ORR) の主要解析結果と、 全生存期間 (OS)、 安全性が報告された。

>> 中間解析結果はこちら

(ASCO GI 2025 HOKUTO編集部レポート)

試験の結果

ORRは64.4%、 有意に改善

データカットオフ時点 (2025年3月1日) において、 BICRによるORRは、 対照群の39.2% (95%CI 28.9-50.6%) に対し、 EC+FOLFIRI群では64.4% (同 52.9-74.4%) と有意な改善が示された (OR 2.756 [95%CI 1.420-5.348]、 p=0.0011)。

奏効までの期間 (TTR) 中央値は、 EC+FOLFIRI群が6.9週 (95%CI 5.4-36.1週)、 対照群が7.1週 (同 5.9-25.3週) であった。

OSデータはimmatureであったものの、 EC+FOLFIRI群で良好な傾向が認められた (HR 0.49 [95%CI 0.237-1.032])。

忍容性は概ね良好

治療中に発現したGrade 3~4の有害事象 (TEAE) は、 EC+FOLFIRI群の63.4%、 対照群の70.6%で報告され、 新たな安全性シグナルは認められなかった。 有害事象による治療中止率はそれぞれ11.3%、 8.8%だった。

結論

EC+FOLFIRIが標準1次治療の選択肢に

Kopetz氏は 「本試験のコホート3の結果から、 BRAF V600E変異陽性mCRCにおいて、 FOLFIRIベースの化学療法にエンコラフェニブとセツキシマブを上乗せする併用療法が、 新たな標準1次治療の選択肢となる可能性が示唆された」 と報告した。

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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