HOKUTO編集部
19日前

未治療の局所進行/転移性尿路上皮癌 (la/mUC) において、 エンホルツマブ ベドチン (EV) +ペムブロリズマブ (EV+P) と化学療法を比較した非盲検第III相無作為化比較試験EV-302/KEYNOTE-A39のアップデート解析結果が報告された。 追跡期間中央値42.8ヵ月 (3.5年) の時点で、 EV+P群は主要評価項目のOSにおいて化学療法に対する優越性を維持した。 英・Barts Cancer CentreのThomas Powles氏が発表した。
EV+Pは、 EV-302/KEYNOTE-A39試験に基づき未治療la/mUCの優先される標準治療である。 今回、 追跡期間中央値3.5年の更新データに加え、 部分奏効 (PR) 後に完全奏効 (CR) へ転化した患者に焦点を当てた探索的サブグループ解析が報告された。
同試験では、 患者をEV 1.25 mg/kg (各3週サイクルのd1・8) +ペムブロリズマブ200 mg (d1) 群と、 ゲムシタビン+シスプラチン/カルボプラチン群に1:1で無作為化した。 主要評価項目はBICR判定のPFSとOSの2つ。 EV+P群442例、 化学療法群444例が登録された。 データカットオフは2025年10月6日。
OS中央値はEV+P群33.6ヵ月、 化学療法群15.9ヵ月で、 EV+P群が死亡リスクを47%低減した (HR 0.53、 95%CI 0.45–0.63)。 42ヵ月OS率は44.0% vs 24.6%だった。 新たな安全性シグナルは認められなかった。
奏効例のうちCR達成割合はEV+P群45.1%、 化学療法群32.8%だった。 EV+P群で確定CRを得た患者の66.2%はまずPRを示し、 その後EVを中央値5サイクル追加してCRへ転化した。 このCRサブグループのOS中央値は未達 (NE) で、 3.5年後も80%超が生存していた。
EV+P群でのGrade≥3の治療関連有害事象は、 全体集団57.0%、 治療期間1年超 (184例) 58.7%、 2年超 (102例) 57.8%と同程度だった。 長期投与でも新たな安全性懸念は生じなかった。
Powles氏は、 EV-302は第III相試験におけるEV+Pの最長の追跡データであり、 3.5年を経てもEV+Pは化学療法に対し優越した有効性を示し新たな安全性シグナルはなかったとした。 CR達成例の3分の2が初期PRから転化した点から、 アウトカム最大化には治療期間が重要であると述べた。
【EV-302】未治療尿路上皮癌へのEV+P、 追加解析でもPFS・OS改善を維持
【Q&A解説】EV+P療法で原発とオリゴ転移がCR 「いつまで継続する?」
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。