海外ジャーナルクラブ
8ヶ月前
楠戸氏らは、 日本のTwitter (現X) における癌関連のツイート (現ポスト) に関連するアカウントタイプについて、 Twitterのアプリケーション・プログラミング・インターフェースを用いて調査した。 その結果、 癌の種類によって情報を共有するアカウントタイプが異なることが明らかにされた。 本研究はSci Rep誌において発表された。
癌関連のツイートを分析した画期的な研究成果です。 医療従事者および公的機関のツイートがない、 というのは一般向けの正確な情報発信ができていないということであり、 医療従事者への大きな課題です。 現代では論文書いて終わりでは全くないということです。
ソーシャルメディアはさまざまな癌関連情報の重要な情報源となっている。 しかし、 Twitter投稿における癌種によるユーザー属性の差異について、 詳細は明らかにされていない。
2022年8~9月にかけて 「乳癌」 「肺癌」 「大腸癌」 のキーワードを含めてツイートしたアカウント
アカウント名および投稿文から、 以下の7種類にアカウントを分類した
そのうえで、 最も 「いいね!」 およびリツイートがなされたツイートのトップ50のソースを分析した。
7,753件 (4,976アカウント)
割合の多いアカウント
乳癌では生存者 (16.0%)、 肺癌では患者の家族 (16.3%) からのツイートが多かった。
割合の少ないアカウント
医療従事者および公的機関のツイートは、 3つの癌種でほとんど見られなかった。
上位50のツイートの傾向
各種のアカウント分布と同様であり、 乳癌関連のツイートが最も多く、 公的機関からのツイートは少なかった。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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