海外ジャーナルクラブ
2ヶ月前

Bourhisらは、 高リスクの局所進行頭頸部扁平上皮癌 (LA-SCCHN) 患者を対象に、 術後のシスプラチン併用放射線療法へのニボルマブ上乗せの有効性および安全性について、 第Ⅲ相無作為化比較試験GORTEC 2018-01 NIVOPOST-OPで検討した。 その結果、 ニボルマブ追加により無病生存期間 (DFS) が有意に改善することが明らかとなった。 本研究はLancet誌において発表された。
予測バイオマーカーに基づく治療効果の差が十分に確立されておらず、 どの患者が最大の恩恵を受けるかの明確化が未完となっています。
高リスクの切除可能LA-SCCHNでは、 術後療法としてシスプラチン併用放射線療法が標準治療とされているが、 再発リスクは依然として高い。 免疫チェックポイント阻害薬ニボルマブは、 再発・転移頭頸部癌で有効性が示されており、 術後療法への追加効果が期待されている。
対象は、 高リスクの病理学的特徴を有する術後LA-SCCHNで、 以下の高リスク因子のうち、 いずれか1つ以上満たす患者だった。
患者は、 ニボルマブ併用群 (ニボルマブ240mg投与→シスプラチン+放射線療法ニボルマブ360mg [3週毎に3サイクル]を投与→維持療法としてニボルマブ480mg [4週毎に6サイクル]を投与) と標準治療群 (シスプラチン100mg/m²を3週毎に3コース+放射線治療66Gy) の2群に1 : 1の割合で割り付けられた。 主要評価項目は、 無病生存期間 (DFS) だった。
2018年10月15日~2024年7月3日に680例が登録され、 カットオフ時点 (2024/04/30) でランダム化された666例を解析した (追跡期間中央値30.3か月)。
その結果、 DFSにおいて、 ニボルマブ併用群では標準治療群と比較して有意な改善を認めた (HR 0.76 [95%CI 0.60-0.98]、 p=0.034)。 この効果はPD-L1発現の有無にかかわらず認められた。
Grade 4の治療関連有害事象は、 ニボルマブ併用群が10%、 標準治療群が5%とニボルマブ併用群で多かった。 治療関連死亡は両群とも2例ずつだった。
著者らは、 「高リスクの手術後LA-SCCHNにおいて、 シスプラチン+放射線療法へのニボルマブ上乗せは、 毒性の増加を伴うものの、 DFSを改善し、 新たな標準治療として提案され得る」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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