海外ジャーナルクラブ
8ヶ月前
D'Angeloらは、 進行滑膜肉腫および粘液型円形細胞型脂肪肉腫の患者を対象に、 MAGE-A4を標的とするT細胞受容体 (TCR) 療法afamitresgene autoleucel (afami-cel) の有効性を非無作為化非盲検第Ⅱ相試験SPEARHEAD-1で検討した。 その結果、 afami-celによる治療は持続的な奏効をもたらすことが示された。 本研究は、 Lancet誌において発表された。
今回の研究成果は、 米食品医薬品局 (FDA) の生物製剤承認申請に使用され、 固形癌に対する遺伝子組換えT細胞療法として初の承認となる予定のようです。
afami-celは、 第Ⅰ相試験(NCT03132922) において許容可能な安全性と有望な有効性を示した
HLA-A*02を有し、 MAGE-A4を発現する、 転移性または切除不能な滑膜肉腫または粘液型円形細胞型脂肪肉腫で16~75歳の患者 : 52例
リンパ節除去後にafami-cel (導入用量範囲 : 1.0×10⁹~10.0×10⁹ T細胞) を単回静脈内投与
修正ITT集団 (afami-cel投与を受けた全患者) における奏効率 (ORR)
追跡期間中央値32.6ヵ月
有害事象
サイトカイン放出症候群 : 71% (うち1例がGrade 3)
主なGrade 3以上の有害事象は血球減少症
死亡
治療に関連した死亡は確認されなかった。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。