海外ジャーナルクラブ
5ヶ月前
Staskinらは、 前立腺肥大症の薬物治療を受けており過活動膀胱の症状がある男性患者を対象に、 選択的β₃アドレナリン受容体作動薬ビベグロンの有効性および安全性を第Ⅲ相無作為化比較試験で検討した。 その結果、 ビベグロンは過活動膀胱の症状改善に有効であり、 安全で忍容性が高いことが明らかとなった。 本研究は、 J Urol誌において発表された。
本研究の結論にもclinically meaningful improvementsという言葉が使用されておりますが、 アカデミアの結論表記での流行語のような印象です。
前立腺肥大症の薬物治療を受けており過活動膀胱の症状がある45歳以上の男性 : 1,105例
患者は以下の群に1 : 1の割合で割り付けられた。
12週時点の1日平均排尿回数および尿意切迫感回数のベースラインからの変化量 (CFB)
夜間頻尿回数、 切迫性尿失禁の1日平均回数、 国際前立腺症状スコア (IPSS) 蓄尿スコア、 12週時点の1回あたりの排尿量のベースラインからの変化量
有害事象の発生率
ビベグロンは12週時点の1日の排尿回数および尿意切迫感回数の有意な減少と関連した。
1日平均排尿回数
CFBの最小二乗平均差 -0.74
尿意切迫感回数
CFBの最小二乗平均差 -0.95
ビベグロンは夜間頻尿回数、 切迫性尿失禁回数、 IPSS蓄尿スコア、 排尿量の有意な改善と関連した。
夜間頻尿回数
CFBの最小二乗平均差 -0.22
切迫性尿失禁回数
CFBの最小二乗平均差 -0.80
IPSS蓄尿スコア
CFBの最小二乗平均差 -0.9
排尿量の変化
CFBの最小二乗平均差 15.07mL
有害事象発生率は両群で同等であった。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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