海外ジャーナルクラブ
11ヶ月前

Jhaveriらは、 PIK3CA変異陽性・ホルモン受容体陽性・HER2陰性の局所進行または転移性乳癌に対するinavolisib併用療法を検討した第III相無作為化比較試験INAVO120の最終解析結果を報告した。 その結果、 inavolisib併用療法によりOSが延長したことが示された。 試験結果はNEJM誌に発表された。
Overall Survival with Inavolisib in PIK3CA-Mutated Advanced Breast Cancer. N Engl J Med. 2025 May 31. Epub ahead of print. PMID: 40454641.
65歳以上の高齢患者など、 今回の解析で有効性が示されなかったサブグループに対しては今後追加解析が予定されているとのことです。
INAVO120試験: inavolisib併用でPFS改善
INAVO120試験では、 PIK3CA変異陽性ホルモン受容体陽性・HER2陰性の局所進行または転移性乳癌に対するinavolisib+パルボシクリブ+フルベストラント併用療法で、 プラセボ+パルボシクリブ+フルベストラントの併用療法と比較して無増悪生存期間 (PFS) が有意に改善した¹⁾。 今回、 全生存率 (OS) の最終解析結果、 および有効性・安全性に関する最終データが報告された。
INAVO120試験の対象は、 術後内分泌療法中または内分泌療法終了後12ヵ月以内に再発・進行したPIK3CA変異陽性ホルモン受容体陽性・HER2陰性の局所進行または転移性乳癌患者。 主要評価項目はOSであった。
追跡期間中央値は、 inavolisib群 (161例) で34.2ヵ月、 プラセボ群 (164例) で32.3ヵ月であった。 OS中央値 (95%CI) は以下の通りであった。
死亡におけるHRは0.67 (95%CI 0.48-0.94、 p=0.02) であり、 事前に規定された有意性の境界値p<0.0469を満たし、 OSの有意な改善を認めた。
客観的奏効率は、 inavolisib群が62.7% (95%CI 54.8-70.2%)、 プラセボ群が28.0% (95%CI 21.3-35.6%) であった (p<0.001)。 また今回更新された疾患進行または死亡におけるHRは0.42 (95%CI 0.32-0.55) であった。
有害事象により投与中止に至った患者は、inavolisib群で6.8%、 プラセボ群で0.6%であった。 高血糖、 口内炎・粘膜炎、 消化器毒性、 眼毒性は、 inavolisib群の方が多く報告された。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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