【SURPASS-ET】本態性血小板血症の2次治療、 ロペグインターフェロンα-2bが著効
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HOKUTO編集部

11ヶ月前

【SURPASS-ET】本態性血小板血症の2次治療、 ロペグインターフェロンα-2bが著効

【SURPASS-ET】本態性血小板血症の2次治療、 ロペグインターフェロンα-2bが著効
ヒドロキシ尿素 (HU) に抵抗・不耐の高リスク本態性血小板血症 (ET) の2次治療において、 長時間作用型モノペグ化プロリンインターフェロン・ロペグインターフェロンα-2b (ropeg) の有効性および安全性について、 アナグレリドを対照に検証した第Ⅲ相オープンラベル無作為化比較試験SURPASS-ETの結果から、 持続的な奏効率の有意な改善が示された。 香港・the University of Hong KongのHarinder Gill氏が発表した。

背景

ロペグインターフェロンα-2bは真性多血症に対し既に承認

ETの治療薬として、 米国では1997年にアナグレリドが承認されて以来、 新たに承認された薬剤はない。 ropegは、 新しいインターフェロン製剤であり、 真性多血症 (PV) の治療薬として世界各国で承認されている。

試験の概要

対象はHU抵抗・不耐の高リスクET

対象は、 HUに対して抵抗性または不耐性で、 インターフェロンα未治療またはropegに対する抗体が陰性の高リスクET患者だった。

アナグレリドと比較評価

174例が以下の2群に1 : 1で無作為に割り付けられた。 治療は52週間継続し、 治療終了後も追跡を行った。

  • ropeg群 : 91例
ロペグインターフェロンα-2b (0~2週は250μg、 2~4週は350μg、 以降は500μg) を2週毎に皮下注投与
  • アナグレリド群 : 83例
アナグレリドを標準治療用量で開始し漸増、 毒性の許容範囲内で至適血球数を維持

主要評価は9/12ヵ月時の持続的奏効率

主要評価項目は修正European LeukemiaNet (ELN) 基準に基づく、 試験開始9ヵ月目および12ヵ月目の両時点で持続的な奏効*を示した患者の割合だった。

*①血小板数≦400×10⁹/Lかつ白血球数<9.5×10⁹/L、 ②疾患関連徴候の改善または進行なし、 ③MPN-SAF TSSに基づく症状の改善または進行なし、 ④出血性または血栓性イベントの発現なし

試験の結果

患者背景は両群で同様

年齢中央値、 性別、 人種などの患者背景は両群間で概ねバランスが取れていた。 ベースラインのMPN-SAF TSS≧10は、 ropeg群が48.4%、 アナグレリド群が49.4%で、 血小板数の平均値(×10⁹/L)はそれぞれ1021.0、 1006.2、 白血球数の平均値(×10⁹/L)は13.3、 14.6だった。

ropeg群の持続的奏効率は42.9%

修正ELN基準による持続的奏効率は、 アナグレリド群の6.0%と比較し、 ropeg群では42.9%と有意に改善した (p=0.0001)。

修正ELN基準における各項目の評価では、 血小板数の達成率はropeg群56.0%/アナグレリド群21.7%、 白血球数は73.6%/13.3%、 脾腫の改善/進行なしは87.9%/54.2%、 MPN-SAF TSSに基づく症状スコアの改善/進行なしは71.4%/33.7%、 出血性または血栓性イベントの発現なしは84.6%/51.8%だった。

サブグループ解析の結果、 年齢、 性別、 ベースライン時の血小板数やMPN-SAF TSSに関わらず、 ropeg群のアナグレリド群に対する優位性が一貫して認められた。

分子遺伝学的奏効率も有意に改善

12ヵ月時点での分子遺伝学的奏効率は、 ropeg群が30.6%、 アナグレリド群が0%だった。 またJAK2V617F遺伝子変異陽性集団における分子遺伝学的奏効率 (2013年ELN基準) は、 ropeg群が16.1%/アナグレリド群が0%で、 CALR遺伝子変異陽性集団ではそれぞれ20.0%/0%だった。

ベースライン時から12ヵ月時までのJAK2V617F遺伝子変異アレルバーデンの平均変化は、 ropeg群の-8.06%に対し、 アナグレリド群では+3.21%だった。 CALR遺伝子変異アレルバーデンの平均変化は、 それぞれ-5.32%、 -1.45%だった。

血栓/心血管疾患イベント発生率が減少

投与開始12ヵ月までに血栓イベントを発現した割合はropeg群が1.1%、 アナグレリド群が10.0%で、 心血管イベントの発現割合はそれぞれ0%、 7.5%だった。

安全性は管理可能

Grade3以上の治療中に発現した有害事象 (TEAE) (ropeg群/アナグレリド群) は23.1%/33.8%で、 治療中に発現した重篤なAEは14.3%/30.0%、 治療中断に至ったAEは5.5%/20.0%、 死亡に至ったAEは0%/3.8%だった。

結論

ロペグインターフェロンα-2bが新たな治療選択肢の可能性

Gill氏は 「ロペグインターフェロンα-2bは、 高リスクETに対する新たな2次治療の選択肢となる可能性がある」 と報告した。

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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